第123回 AmazonらがContentGuardからDRMで提訴される

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Amazonらが電子書籍のDRMで攻撃を受けています。Amazon, Apple, Blackberry, Motorola Mobility, Huawei Device USAは、ContentGuard Holdings, Inc.という会社からその会社のDRM技術の特許を侵害しているとして提訴されました。ContentGuardのDRMに関する9件の特許を侵害しているというのです。どの特許であるかは明らかにされていません。
DRMは、Digital Rights Managementであり、デジタルコンテンツ保護のためにその利用の制限を意味します。例えば電子書籍のコンテンツ制限です。ContentGuardはDRMの研究を長年にわたり行っており、300を超える特許を持っている、今回、Amazonらがこのうち9件の特許を侵害したというのです。
この記事を紹介してくれたのは、

CONTENTGUARDの緊急リリース(http://contentguard.pendrell.com/sites/default/files/ContentGuard%20litigation%20release%20FINAL%20121613_0.pdf)

です。

ContentGuardがデジタルコンテンツでどんな特許を持っているか調べてみました。
USPTOサーチ画面で”ContentGuard”を”Applicant Name”, “DRM”を”All Fields”で検索すると54件の特許がヒットしました。そのなかの一つUSPTO 8,555,408号には、明細書でDRMが解説されています。
これが今回の訴訟で問題となっている特許という訳と記載されている訳ではないので、誤解しないで下さい。

USPTO 8,555,408号

“However, one of the most important issues impeding the widespread distribution of digital documents, i.e. documents in forms readable by computers, via electronic means, and the Internet in particular, is the current lack of protection of the intellectual property rights of content owners during the distribution and use of those digital documents. Efforts to resolve this problem have been termed “Intellectual Property Rights Management” (“IPRM”), “Digital Property Rights Management” (“DPRM”), “Intellectual Property Management” (“IPM”), “Rights Management” (“RM”), and “Electronic Copyright Management” (“ECM”), collectively referred to as “Digital rights management (DRM)” herein”.

「しかし、デジタル文書、すなわち電子手段及びインターネットを介したコンピュータ可読形態の文書の普及を妨げる最も重要な問題の一つは、これらデジタル文書の頒布及び利用過程におけるコンテンツ所有者の知的所有権の保護の欠如である。この問題を解決するための努力は、「知的所有権管理(IPRM)」「デジタル所有権管理(DPRM)」「知的財産管理管理(IPM)」「権利管理(RM)」「電子著作権管理(ECM)」(まとめて「デジタル権利管理(DRM)」と本明細書で呼ぶ。)と称される。

注)つまり電子書籍が普及すると、知的所有権保護が益々重要になります。そのためのコンテンツ制限がDRMです。

“For example, DRM module 224 described below can be a server side component of security module 237”.

「例えば以下に記載するDRMモジュール224は、セキュリティモジュール237のサーバ側構成要素であってもよい。」

注)DRMモジュールは頒布者側のサーバにあります。頒布者側でコンテンツの利用制限をかけるモジュールです。

US 8,555,408 B2

DRM systems to be adapted to standards, such as TCP/IP and the use of browsers to render HTML. Further, the preferred embodiment facilitates various functionality that permits DRM to be applied to systems in a manner that is transparent to the user. Several examples of methods of operation of document distribution system 200 are described below”

「またアプリケーションがサポートするいずれのデータのフォーマットも、改変なく発明により提案される。好ましい実施形態により、DRMシステムはTCP/IP等の規格、HTMLを提供するためのブラウザの利用に適合可能になることが理解される。また好ましい実施形態は、ユーザに明白な態様でDRMを適用する様々な機能を促進する。」

注)DRMはTCP/IPで動作し、HTMLを提供するブラウザに適合します

電子書籍の普及と共に、これを保護するのがDRMですが、このほか日本でも電子出版権、出版原盤権、総合出版権など様々な権利が検討されています。しかしDRMは電子書籍の海賊版が流通する前に手を打つための技術です。

Twitterの米国特許8,448,084号(User Interface Mechanics)をみましたが、続きを読んでいきます。

In step 410, input associated with a first command may be received, and the first command may include a request to scroll the content area.

ステップ410では、第1のコマンドに関連付けられた入力が受信され、第1のコマンドはコンテンツ領域をスクロールするというリクエストを含んでいてもよい。

For example, as in step 310 (which was described above with respect to FIG. 3), after displaying a content area (e.g., in step 405), computing device 100 may receive user input associated with a request to scroll the content area.

例えば(図3に関して上記した)ステップ310では、(例えばステップ405で)コンテンツ領域を表示した後に、コンピュータデバイス100は、コンテンツ領域をスクロールするというリクエストに関連したユーザ入力を受信することができる。

As also described above, the user input associated with a request to scroll the content area may be received in connection with a variety of input actions, such as a user interacting with a displayed scroll bar, a user clicking and dragging a content item included in the content area, a user physically manipulating a scroll wheel included in a mouse, and/or a user otherwise interacting with hardware and/or software components of computing device 100.

上述のごとく、コンテンツ領域をスクロールするというリクエストに関連付けられたユーザ入力は、表示されたスクロールバーとのユーザの相互通信、コンテンツ領域に含まれるコンテンツ項目をユーザがクリックし、ドラッグすること、マウスに含まれるスクロールホイールをユーザが物理的に操作すること、及び/またはコンピュータデバイス100のハードウエア及び/またはソフトウエアコンポーネントとユーザが相互通信すること等、様々な入力動作に関連して受信することができる。

For example, a user may initiate a scroll command by clicking and dragging (e.g., by clicking on and/or selecting a content item and then holding down the mouse button while moving the mouse) a content item included in the content area using a mouse, and a user may complete the scroll command by concluding the dragging (e.g., by releasing the mouse button).

例えばユーザは、マウスを使用してコンテンツ領域に含まれるコンテンツ項目をクリック、ドラッグすることにより(例えばコンテンツ項目をクリック及び又は選択し、そしてマウスを動かす間、マウスボタンを押し下げることにより)、スクロールコマンドを開始することができ、ユーザはドラッグを完了させることにより(例えばマウスボタンを開放することにより)スクロールコマンドを完了させることができる。

今週のポイント

  • Amazon, Apple, Blackberry, Motorola Mobility, Huawei Device USAは、ContentGuard Holdings, Inc.という会社からその会社のDRM技術の特許を侵害しているとして提訴された。ContentGuardのDRMに関する9件の特許を侵害しているという主張であるが、どの特許であるかは明らかにされていない。
  • DRMは、Digital Rights Managementであり、デジタルコンテンツに対する利用の制限を意味する。コンテンツ保護のために、その利用に様々な制限をかけることである。
  • ContentGuardはDRMの研究を長年にわたり行っており、300を超える特許を持っている、今回、Amazonらがこのうち9件の特許を侵害した
    出典(CONTENTGUARDの緊急リリース(http://contentguard.pendrell.com/sites/default/files/ContentGuard%20litigation%20release%20FINAL%20121613_0.pdf)

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