第118回 Google Booksのサービスの著作権問題については

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Google Booksのサービスの著作権問題については、第58回ブログで説明した通り、米国の作家団体(Authors Guild)から著作権侵害として訴えられていました。Googleが米国や欧州の大学の図書館と協力して2000万冊以上にもわたる書籍の電子化を行いました。大学の図書館とは協力関係であったので問題なかったのですが、作家団体がこの電子化に不満でした。
そしてこの度、米国連邦地裁で作家団体の主張は退けられました。2005年に提訴されて以来、8年にもわたる長い訴訟でした。
結論は公正な利用の範囲であるという判断です。いわゆるフェアユースです。フェアユースは日本では私的使用に該当しますが、Googleの書籍電子化がフェアユースというのは最初は少し違和感がありました。読者が自分の検索のために書籍を自炊するのは「私的使用」というのは理解できるのですが、なぜGoogleの書籍電子化がフェアユースなのでしょうか?
私的使用は個人的、家庭的使用を意味しますが、米国で言うフェアユースはこれとは一致しません。「私的」というより「公正な利用」です。これには公的な意味合いが含まれ、社会のために役立てるのだから著作者の許諾は要らない、という趣旨です。日本の著作権法では私的使用が30条で規定されており、図書館での複製、教科書への掲載、時事事件の報道のための複製などが別の条文で認められる構成になっていますが、米国のフェアユースはこれらを包括した概念です。
そして今回の判決では「社会のために役立つ」という側面が強調されたと思います。確かにユーザ、著者、出版社のために役立っているのです。書籍の内容を検索できれば、書籍を見つけ易くなります。
この問題では四者が登場します。Google, ユーザ、著者、出版社です。私的使用はユーザの側面を強調した概念ですが、公正な利用というと、これら四者すべての利益を考慮した概念です。この訴訟は一度は和解案が提出されました。このときもGoogleと出版社、Googleと作家団体の和解案でした。しかし裁判所がGoogleと作家団体との和解を認めず、訴訟が続行していました。
自炊業者が違法であると東京地裁で初めて判断された、というニュースが9月にありましたが、Google Booksと自炊業者ではやはり全く異なります。どちらも検索を容易にするために電子化するという目的では一致していますが、自炊業者は書籍を全文電子化するというユーザの手助けをする業者、そして自炊自体は私的使用ですが、これを補助することで自炊業者は新たな利益を得ています。これに対しGoogle Booksは検索を容易にするために書籍の電子化し、一部を閲覧できるようにするユーザ、著者、出版社の利益になるものであり、むしろGoogleは利益を社会に還元しています。
ここがこの問題の焦点になると思います。
 

前回Twitterの米国特許8,448,084号(User Interface Mechanics)をみましたが、続きを読んでいきます。

In one or more arrangements, input/output interface 106 may include one or more adapters, connection ports, and other components via which computing device 100 may provide input and output.

1つ以上の構成では、入力/出力インターフェース106は、1つ以上のアダプタ、接続ポート、他のコンポーネントを備えていても良く、これを介してコンピュータ100は入力出力を提供することができる。

For instance, input/output interface 106 may include one or more adapters for outputting data to and/or receiving data from a display (e.g., for providing audiovisual, graphical, and/or textual output), keypad, microphone, mouse, optical reader, scanner, speaker (e.g., for providing audio output), stylus, touch screen, and/or other component.

例えば入力/出力インターフェース106は、ディスプレイにデータを出力し、ディスプレイからデータを受信するための1つ以上のアダプタ(例えば視聴覚、グラフィカル、及び/または文字による出力)、キーパッド、マイクロフォン、マウス、光学式読取装置、スキャナ、スピーカ(例えば音声出力のため)、スタイラス、タッチスクリーン、及び/または他のコンポーネントを備えていてもよい。

Input/output interface 106 further may include a USB port, serial port, parallel port, IEEE 1394/Firewire port, APPLE iPod Dock port, and/or other ports.

入力/出力インターフェース106は更に、USBポート、シリアルポート、パラレルポート、IEEE1394/Firewireポート、Apple iPod Dockポート及び/又は他のポートを含んでいてもよい。

FIG. 2 illustrates an example operating environment according to one or more aspects described herein.

図2は本明細書に記載の1つ以上の態様による例示的動作環境を記述している。

Operating environment 200 may include a server 202, a gateway 204, a public switched telephone network (“PSTN”) 206, and/or other networks, such as the Internet 208, a cellular network, a satellite network, and/or the like.

動作環境200は、サーバ202,ゲートウエイ204、PSTN206及び/または他のネットワーク(インターネット208,セルラーネットワーク、衛星ネットワーク等)を含んでいてよい。

Computing device 100 may operate within operating environment 200 using one or more of the hardware and/or software components described above.

コンピュータ100は、上記したハードウエア及び/又はソフトウエアコンポーネントの1つ以上を利用して動作環境200の範囲ないで動作してもよい。

今週のポイント

  • Google Booksは、米国の作家団体(Authors Guild)から著作権侵害として2005年に訴えられていた。Googleが米国や欧州の大学の図書館と協力して2000万冊以上にもわたる書籍の電子化を行った。この度、米国連邦地裁でこれは公正な利用(フェアユース)であるとして、作家団体の主張は退けられた。

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