第80回 AppleとAmazonの「App Store」という名称をめぐる争い

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「アップストア」というAmazonの名称の使用に対して、Appleが提訴しました。Appleは「App Store」という名称をアプリ配信の名称として使用しており、Amazonの名称は不正な使用であると主張しました。2011年にAppleがカリフォルニア州北部連邦地裁に提訴していたものです。しかしこの度、両者は和解交渉に入るように判事から勧められました。Appleはこの名称を商標登録しようとしましたが、マイクロソフト等4社がこれは一般名称であるため商標としては登録されるべきではない、と主張しています。アプリのストアという意味があるからです。

特許より商標の争いの方が直接的です。特許の場合は技術が似ているといっても、似ていないという見方もあります。Appleとサムスンの訴訟がそうです。スマートフォンのタッチパネルの操作について争っているのですから。
しかし今回の「App Store」の名称は明らかに似ています。ただしこれが一般名称であれば話は別です。誰でも使えるべき「ことば」だからです。
商標の類否は多くの場合、見解が分かれます。例えば、Apple StoreとApp Storeであればどうでしょうか? この類否の判断は難しいです。「アップルストア」の中間音の「ル」が有無のみが違うからです。中間音は聴きとりにくく、この有無のみでは似ていないとは言い難い、というのが私の見解です。しかしこれもApp Storeが一般名称であれば、そもそも類否の判断対象からは除かれます。

今週もAppleの特許7844915号の訳です。

FIGS. 6A-6D illustrate the scrolling of a list of items to a terminus of the list, at which point an area beyond the terminus is displayed and the list is then scrolled in an opposite direction until the area beyond the terminus is no longer displayed, in accordance with some embodiments. The rubberband operation of method 300 is illustrated in the example of FIGS. 6A-6D with the listed items being email messages.

図6A-6Dは、リストの端までの項目のリストのスクロールを記述しており、ここで端を超えた領域が表示される。そしてリストは、端がこれ以上表示されない向こう側の領域まで反対方向にスクロールされる。方法のラバーバンド操作300は、リストアップされた項目が電子メールメッセージである図6 A-6Dの実施例に記述されている。

Rubber bandはゴムのバウンドであり、画面がそのように跳ね返るということです。

図(特許 US7844915 – Application programming interfaces for scrolling operations)

今週のポイント

  • 「アップストア」というAmazonの名称に対して、不正な使用であるとAppleが主張した。Appleは「App Store」という名称をアプリ配信の名称として使用しており、2011年にAppleがカリフォルニア州北部連邦地裁にAmazonの使用につき提訴していた。しかしこの度、両者は和解交渉に入るように判事から勧められた。
  • Appleはこの名称を商標登録しようとしたが、マイクロソフト等4社がこれは一般名称であるため商標としては登録されるべきではない、と主張した。「App Store」はアプリのストアという意味がある。

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