第65回 サムスンに賠償額の増額請求

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サムスンとAppleの裁判で米国カリフォルニア州の陪審では、10億5000万ドルの損害賠償の評決が出ていますが、Appleは更に追加で7億700万ドル(日本円で約550億円)の損害賠償を求めていることが明らかになりました。

そのような中、LGディスプレイによりサムスン電子、サムスンディスプレイが訴えられました。
サムスンの「ギャラクシーS2」など5機種がLGディスプレイの7件の特許を侵害しているという理由です。ますます窮地に陥るサムスンの行方は?

Apple対サムスン訴訟の特許の一つであるAppleの米国特許7863163号のクレーム50です。

「タッチスクリーンディスプレイを備えた携帯型電子機器であって、1つ以上のプロセッサ、メモリ、および1つ以上のプログラムから構成される。
1つ以上のプログラムはメモリに記憶され、1つ以上のプロセッサにより実行されるように構成されている。
1つ以上のプログラムは、タッチスクリーンディスプレイ上の電子ドキュメントの少なくとも一部を表示せよという命令を含んでいる。このとき電子文書は、複数のボックスによるコンテンツから成る。
プログラムは更に、電子文書のその表示された部分の特定の位置に第1のジェスチャーを検出せよとの命令、
第1のジェスチャーの位置で複数のボックスのうちの第1のボックスを決定せよとの命令、
タッチスクリーンディスプレイ上に第1のボックスがほぼ中央に配置されるように、電子ドキュメントを拡大し、変換せよとの命令、
第一のボックスが拡大される一方で、第1のボックスとは別の第2のボックスで第2のジェスチャーが検出されると、第2にジェスチャーの検出に応答して、タッチスクリーンディスプレイ上に第2のボックスがほぼ中央に配置されるように、電子ドキュメントを変換せよとの命令を含んでいる。」(奥田の抄訳)

ここで第1のジェスチャーとは、タッチパネルを1本指で1回タップする、2本指で2回タップするなどの動作です。
どちらもスタイラスペンで動作する場合もあります。
第1のジェスチャーが指の動作、第2のジェスチャーがスタイラスペンの動作という場合もあります。

両者は異なる動作を指しているようにも思われますが、明細書では同種の動作でもよいとされています。

スワイプという指でブロックを拡大する動作、タップというブロックを叩く動作も例として上がっています。
このような動作がタッチパネルで検出されると、ドキュメントが拡大され、ボックスが画面の中央に配置されるようになる。
つまり、2本指でボックスを拡大するという操作を特許取得しています。

タッチパネルに対する非常に当たり前となっている操作です。

これをそのまま特許取得することはできないので、「このような命令を記憶したプログラムを備えた携帯型電子機器」という形態で特許しています。

今週のポイント

  • サムスンとAppleの裁判で米国カリフォルニア州の陪審では、10億5000万ドルの損害賠償の評決が出ていますが、Appleは更に追加で7億700万ドルの損害賠償を求めた。
  • LGディスプレイによりサムスン電子、サムスンディスプレイが韓国で訴えられた。サムスンの「ギャラクシーS2」など5機種がLGディスプレイの7件の特許を侵害しているという理由である。

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