第71回 AppleとHTCの和解

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AppleとHTC(香港)は、すべての特許訴訟に終止符を打ち、10年にわたるライセンスを締結することを発表しました。今後はHTCは訴訟ではなく技術開発に集中できることがApple Press Infoに掲載されました。

http://www.apple.com/pr/library/2012/11/11HTC-and-Apple-Settle-Patent-Dispute.html

両社の訴訟は2年前に遡ります。Appleが自社の10件の特許権を侵害しているとしてHTCを訴えました。このうち2件の特許侵害が認められました。
これに対し、HTCは自社の5件の特許をAppleが侵害しているとして同社を訴えました。 HTCが根拠にしたのは、以下5件の特許です。

  • US 6,999,800
  • US 5,541,988
  • US 6,058,183
  • US 6,320,957
  • US 7,716,505

HTCは、AppleのiPod, iPad, iPhoneがHTCの特許を侵害すると主張しています。
たとえばUS 7,716,505は、”power control methods for a portable electronic device”(携帯型電子機器の電力制御方法)です。

Abstractの訳

「携帯型電力機器の制御方法。携帯型電子機器は、電源ユニットと電源ユニットが電力を供給する際に、データを記憶する揮発メモリを備えている。まず携帯型電子機器は、深いスリープモードに入るように設定されている。そして揮発メモリからアクセスされたデータは、不揮発メモリに転送される。最後に機器を回復させるのに十分な電力を維持する場合を除いて、電源ユニットはオフにされる。」

A power control method for a portable electronic device. The portable electronic device comprises a power supply unit and a volatile memory for storing data when the power supply unit supplies power thereto. First, the portable electronic device is set to enter a deep sleep mode. Then, data accessed from the volatile memory is transferred to a non-volatile memory. Finally, except for maintaining sufficient power to restore the device, the power supply unit is turned off.

今回の和解により、Appleは1台当たり8ドルのロイヤリティーを得て、年間2億円以上になるという試算もあります。和解に向けて訴訟を終結する道を選んだAppleですが、未だ紛争の終わらないサムスンとの訴訟はどうなるのでしょうか?

今週のポイント

  • AppleとHTC(香港)は、すべての特許訴訟に終止符を打ち、10年にわたるライセンスを締結することを発表した。
  • Appleが自社の10件の特許権を侵害しているとして2010年3月にHTCを訴え、これに対し、HTCは自社の5件の特許をAppleが侵害しているとして同社を訴えていた。5件の特許のひとつ、たとえばUS 7,716,505は、”power control methods for a portable electronic device”(携帯型電子機器の電力制御方法)である。
  • 今回の和解により、Appleは1台当たり8ドルのロイヤリティーを得て、年間2億円以上にものぼるという試算もある。

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