第66回 Appleがカメラの特許出願

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Appleとサムソン訴訟の続報です。
今週は山中伸弥教授のノーベル賞受賞の大きなニュースがありましたが、これは特許の世界にも大きな影響があります。
iPS細胞関連特許を京都大学はこれまでに日本で4件、米国で6件取得しています。
山中教授は知的所有権に深い理解を示しているため、これを契機に特許取得が更に活性化することが期待されます。

話題は変わりますが、インターブランドが発表した2012年の世界のブランドランキング”Best Global Brands 2012”では、 1位がコカコーラ、2位がApple、4位がGoogle、 5位がMicrosoft、 9位がサムスンでした。
サムスンは昨年の17位から急上昇しており、これはAppleとの訴訟が影響していると考えられます。

今度は日本と台湾間の特許買収のニュースです。
NECのフラットパネル関連の特許を台湾の鴻海精密工業に94億円で譲渡することとなりました。
実際に買い取るのはGold Charmという子会社です。
12月28日までには手続が完了するそうです。
鴻海といえば、シャープに対する出資で名前の上がった記憶に新しい台湾企業です。
Appleから委託されてスマートフォン等を生産をしているために、今回のNECの液晶関連の技術は鴻海にとって新たな武器になるでしょう。

ところで、Appleがカメラの特許を複数、出願していることがわかりました。
その一つで、9月27日に出願公開された2012/0243783号です。
発明の名称は、“Red-Eye Removal Using Multiple Recognition Channels”(多数の認識チャネルを利用した赤目現象の除去)です。
つまり、写真の赤目現象を取り除くための技術の特許です。

“In the following examples, red, golden, and white recognition channels are used. A recognition channel is the monochrome extraction from a color photograph in a manner designed to make one kind of red-eye artifact glow with maximum contrast. Once the red-eye artifact has been characterized by, e.g., size and location, the techniques disclosed herein may then discern whether the red-eye artifact is, for example, a red-, golden-, or white-eye case by examining the configuration and characteristics of prominence bitmasks created for the various recognition channels. Once the type of red-eye case has been discerned, the techniques disclosed herein may then replace the artifact with a photographically reasonable result based on the type of red-eye case being repaired. Specular reflection may also be re-added to the photograph”.

奥田百子の訳

「以下の実施例では、赤、金色、白の認識チャネルが使用される。認識チャネルは、一つのタイプの赤目現象が最大のコトントラストで発光するように構築された態様で、カラー写真からモノクロを抽出する。赤目現象が例えばサイズおよび配置により特徴づけられると、本明細書に開示された技術は、様々な認識チャネルに関して生成されたビットマスクの構成および特徴を検証することにより、赤目現象は、赤、金色、白目のケースであるかを識別することができる。一つのタイプの赤目のケースが識別されると、本明細書に開示された技術は、修正されている赤目のケースのタイプに基づき、写真的に適切な結果によりその現象を置き換える。鏡面反射を写真に更に追加してもよい。」

今週のポイント

  • 山中伸弥教授のノーベル賞受賞の大きなニュースがあったが、iPS細胞関連特許を京都大学はこれまでに日本で4件、米国で6件取得している。山中教授は知的所有権に深い理解を示しているため、これを契機に特許取得が更に活性化することが期待される。
  • インターブランドが発表した2012年の世界のブランドランキングでは、 1位がコカコーラ、2位がApple、4位がGoogle, 5位がMicrosoft, 9位がサムスンであった。サムスンは昨年の17位から急上昇しており、これはAppleとの訴訟が影響していると考えられる。
  • NECのフラットパネル関連の特許を台湾の鴻海精密工業に94億円で譲渡することとなった。12月28日までには手続が完了する予定である。
  • Appleがカメラの特許を複数、出願している。たとえば9月27日に出願公開された2012/0243783号であり、発明の名称は、” Red-Eye Removal Using Multiple Recognition Channels”(多数の認識チャネルを利用した赤目現象の除去)である。

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