第63回 Appleとサムスン訴訟の続報

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Appleとサムスン訴訟の続報です。
サムスンの特許をAppleが侵害していると訴えていた事件で、米国ITC(国際貿易委員会)は、Appleによる特許侵害はないと判断しました。
iPhoneやiPadの技術がサムスンの特許を侵害しているとの主張は認められませんでした。

ITC(International Trade Commission)とは、ワシントンにある米国の機関で知的財産などの事件を扱い、審理の結果仮決定を行う機関です。
販売差し止めのためにITCに提訴するということがよく行われます。
今回もAppleがサムスンの4件の特許を侵害しているとしてサムスンがITCに提訴していたものです。
つまりAppleとサムスンは互いに特許侵害であると主張していたのです。

前回からのつづきである、Appleとサムスン訴訟の特許の一つである、Appleの米国特許7844915号についてさらに見てみましょう。

“The display region is a form of a window. A window is a display region which may not have a border and may be the entire display region or area of a display. In some embodiments, a display region may have at least one window and/or at least one view(e.g., web, text, or image content). A window may have at least one view. The methods, systems, and apparatuses disclosed can be implemented with display regions, windows, and/or views”.

奥田百子の訳

「表示領域はウインドウ形式である。ウインドウは、これ以上広いものではなく、全体の表示範囲または表示領域であってもよい表示範囲である。ある実施形態では、表示領域は、少なくとも一つのウインドウおよび/または少なくとも一つの表示(ウエブ、テキスト、イメージコンテンツなど)を有していてもよい。ウインドウは少なくとも一つの表示を備えていても良い。開示された当該方法、システムおよび装置は、表示範囲、ウインドウ、および/または表示により実装することができる。」

At least certain embodiments of the present disclosure include scrolling operations for scrolling a display of a device. The scrolling operations include bouncing a scrolled region in an opposite direction of a scroll when a scroll completes, rubberbanding a scrolled region by a predetermined maximum displacement when the scrolled region exceeds a display edge, and setting a scrolling angle that locks the scroll in a horizontal or vertical direction”.

奥田百子の訳

「本開示の少なくとも特定の実施形態は、装置の表示をスクロールするスクローリング操作を含んでいる。スクロール操作は、スクロールが終了したときに、スクロールされた範囲を反対方向に跳ね返し、スクロールされた範囲がディスプレイのエッジを超えたときに、所定の最大の移動でスクロールされた領域をゴムバンドし、スクロールを水平方向または垂直方向に固定するスクロール角度を設定することを含む。」

At least certain embodiments of the present disclosure include gesture operations for a display of a device. The gesture operations include performing a scaling transform such as a zoom in or zoom out in response to a user input having two or more input points. The gesture operations also include performing a rotation transform to rotate an image or view in response to a user input having two or more input points”.

奥田百子の訳

「本開示の少なくとも特定の実施形態は、装置の表示についてのジェスチャー動作を含んでいる。ジェスチャー動作は、2つ以上の入力点を有するユーザ入力に応答して、ズームインまたはズームアウト等のスケーリング変換を行うことを含んでいる。ジェスチャー動作は更に、2つ以上の入力点を有するユーザ入力に応答して、画像または表示を回転させるために、回転変換を行うことを含んでいる。」

ここで出てくる操作は、スクロールして画面のエッジまで行き、それ以上超えられないときは、画面がゴムバンドするというものです。
このほか、ズームインとズームアウトというスケーリング変換、画像の回転という回転変換です。

今週のポイント

  • サムスンの特許をAppleが侵害していると訴えていた事件で、米国ITC(国際貿易委員会)は、Appleによる特許侵害はないと判断した。
  • 米国でのAppleとサムスンの訴訟で対象となる特許の一つ、米国特許7844915号は、画面のゴムバンド、 ズームインとズームアウトというスケーリング変換、画像の回転という回転変換等に関する技術である。

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