第62回 Appleとサムスンの特許紛争のもう一つの特許

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韓国では、Appleとサムスンの訴訟は、Appleがサムスンの特許2件を侵害し、サムスンはAppleの特許を1件侵害しているという判決が下りました。

そして裁判所は、Appleの「iPhone 4」、「iPhone 3GS」、「iPad 1」、「iPad 2」、サムスンの「Galaxy S2」に対して販売停止が命じられました。
Appleは販売停止の執行停止をソウル中央地裁に求めています。

なお、米国では、Galaxy Tab 10.1については6月に販売停止の仮処分が出されていますが、これにAppleは異議を述べており、審理が9月20日に開かれます。
これに対しても注目が集まっています。

では、今日もAppleとサムスン訴訟の米国で争点となる特許(US Patent 7844915号)の紹介です(リンク)

At least certain embodiments of the present disclosure include an environment with user interface software interacting with a software application. A method for operating through an application programming interface(API)in this environment includes transferring a set bounce call. The method further includes setting at least one of maximum and minimum bounce values. The set bounce call causes a bounce of a scrolled region in an opposite direction of a scroll based on a region past an edge of the scrolled region being visible in a display region at the end of the scroll”.

奥田百子の訳

「本開示の少なくとも特定の実施形態は、ソフトウエアアプリケーションと相互作用するユーザインターフェースソフトウエアを備えた環境を含んでいる。この環境でのアプリーション・プログラミング・インターフェース(API)を介して操作する方法は、跳ね返り設定のコールを転送する方法を含んでいる。この方法は更に、最小および最大のバウンス値を設定するステップを含んでいる。揺れ戻り設定コールにより、スクロールの端部の表示領域で見えているスクロールされた領域の端部を超えた領域に基づき、スクロールとは反対方向に、スクロールされた領域の揺れ戻りを生じさせる。」

“bounce”とは跳ね返り、揺れ戻りです。画面をスクロールしていると、スクロールするのとは反対側に画面が戻ります。これがバウンスです。

実施形態を見てみましょう。

The method 100 further includes creating an event object in response to the user input at block 104. The method 100 further includes determining whether the event object invokes a scroll or gesture operation at block 106. For example, a single touch that drags a distance across a display of the device may be interpreted as a scroll operation.
In one embodiment, a two or more finger touch of the display may be interpreted as a gesture operation. In certain embodiments, determining whether the event object invokes a scroll or gesture operation is based on receiving a drag user input for a certain time period.
The method 100 further includes issuing at least one scroll or gesture call based on invoking the scroll or gesture operation at block 108.
The method 100 further includes responding to at least one scroll call, if issued, by scrolling a window having a view(e.g., web, text, or image content)associated with the event object based on an amount of a scroll with the scroll stopped at a predetermined position in relation to the user input at block 110.
For example, an input may end at a certain position on a display of the device. The scrolling may continue until reaching a predetermined position in relation to the last input received from the user. The method 100 further includes responding to at least one gesture call, if issued, by changing a view associated with the event object based on receiving a plurality of input points in the form of the user input at block 112.

奥田百子の訳

「当該方法100は更に、ブロック104におけるユーザの入力に応答して、イベント対象を生成することを含んでいる。当該方法100は更に、イベント対象は、ブロック106でスクロールまたはジェスチャ動作を起こすか否かを判断するステップを含んでいる。例えば、デバイスの表示にわたる距離をドラッグする一回のタッチは、スクロール動作として解釈してもよい。
ある実施形態では、ディスプレイの2つ以上の指でのタッチは、ジェスチャ動作として解釈してもよい。特定の実施形態では、イベント対象により、特定時間、ドラッグによるユーザ入力を受信することにより、スクロールまたはジェスチャ動作が生じる。
当該方法100は、ステップ108でスクロールまたはジェスチャを生じさせることに基づき、少なくとも一つのスクロールまたはジェスチャを発することを含んでいる。
当該方法100は更に、発生すると、ブロック110でユーザ入力に関連付けられた所定の位置で止まるスクロールを備えたスクロール量に基づき、イベント対象と関連付けられた一覧表示を備えたウインドウ(ウエブ、テキスト、画像コンテンツなど)をスクロールすることにより、少なくとも一つのスクロールコールに応答することを含んでいる。
例えば、ユーザ入力は、デバイスのディスプレイの特定の位置で終了してもよい。スクロールは、ユーザから受信した最後の入力に関連した所定の位置に到達するまで続いてもよい。当該方法100は更に、生じた場合に、ブロック112でユーザ入力の形式で、複数の入力点を受信することに基づき、イベント対象と関連付けられた一覧表示を変更することにより、少なくとも一つのジェスチャコールに応答することを含んでいる。」

今週のポイント

  • 韓国では、Appleとサムスンの訴訟は、Appleがサムスンの特許2件を侵害し、サムスンはAppleの特許を1件侵害しているという判決が下り、Appleの「iPhone 4」、「iPhone 3GS」、「iPad 1」、「iPad 2」、サムスンの「Galaxy S2」に対して販売停止が命じられた。Appleは販売停止に対して執行停止をソウル中央地裁に求めている。
  • 米国では、Galaxy Tab 10.1については6月に販売停止の仮処分が出され、これにAppleは異議を述べており、審理が9月20日に開かれる。
  • Appleとサムスンの米国における訴訟で対象となる特許の一つに、”Application programming interfaces for scrolling operations”(スクロール動作のためのアプリケーション・プログラミング・インターフェース)がある(US Patent 7844915号)。これも画面のスクロールに関連した技術である。

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