第60回 Appleとサムスンのスマートフォン訴訟の評決出る

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今週の大きな米国特許のニュースがありました。
昨年から続いていたAppleとサムスンのスマートフォン(高機能携帯電話)について、サムスンが特許侵害しているとの陪審員による評決が米国カリフォルニア州北部連邦地裁の陪審で下りました。

サムスンはAppleの6件の特許権を侵害していると認定され、10億5,000万ドル(日本円約830億円)の損害賠償請求が命じられました。
これは9人の陪審員による評決の結果です。
ご存知のように米国では陪審による評決があります。

サムスンからもAppleの特許権侵害の主張がされていましたが、Appleによる特許侵害はないと認定されました。

陪審員による評決では、サムスンはAppleの特許権、意匠権の侵害がされ、トレードドレス(trade dress)について言及されています。
トレードドレスとは、製品の特徴を表す形態、色彩、商標、パッケージのデザインなどです。
日本にはこのような概念はありませんが、米国では知的所有権の一つとして保護されています。
日本の不正競争防止法で保護される商品等表示と考えればよいでしょう。

今回の評決は陪審員による決定であり、次は判事(ルーシー・コー判事)による判決が行われます。
このような評決となり、Appleサムスンは和解どころではなくなってしまいました。

Appleは、製品の販売差し止めを申請し、そのヒアリングが9月20日に行われる予定です。
これが次の焦点となります。

この訴訟は10カ国で展開中であり、たとえば英国では、サムスンのデザインはAppleのデザインほどクールではないというデザイン重視の判断が下っています。

韓国ではAppleとサムスンが互いに特許侵害しているとの判断が下り、互いに損害賠償が命じられています。
つまり米国と韓国で異なる判断となりました。

今回米国で不利な評決をもらったサムスンは、うまくこの事態を切り抜けられるでしょうか?
Appleの時価総額も約6200億円となり、まさにAppleの一人勝ちという状態です。

サムスンは、この陪審員の評決に対し異議を申し立て、判決によっては控訴する予定です。

また、Appleはサムスン商品の8つの機種に対して販売差し止めを申請すると発表し、これに対し、この事件に関しては次々と新しいニュースが入ってきており、当分は、続報で騒がしくなりそうです。

今週のポイント

  • Appleとサムスンのスマートフォン(高機能携帯電話)について、サムスンが特許侵害しているとの陪審員による評決が米国カリフォルニア州北部連邦地裁の陪審で下った。
  • サムスンはAppleの6件の特許権を侵害していると認定され、10億5,000万ドル(日本円約830億円)の損害賠償請求が命じられた。評決は陪審員による決定であり、次は判事(ルーシー・コー判事)による判決が行われる。
  • Appleは、製品の販売差し止めを申請し、そのヒアリングが9月20日に行われる予定である。
  • Appleはサムスン商品の8つの機種に対して販売差し止めを申請すると発表した。

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