第57回 フェイスブックの「プライバシー概要の動的生成」の特許

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前回紹介したフェイスブックの特許「プライバシー概要の動的生成」という発明について内容を詳しく見ていきます(米国特許8225376号)。

7月17日に特許になったばかりです。
これはソーシャルネットワークでユーザが職業や経歴などの個人情報を明らかにする際に、どの情報にアクセスして良いかを選択することができる、という発明です。
従来はユーザのプライバシーは開示するかしないか、つまりオールorナッシングの状態でした。
この発明では、ソーシャルネットワークでユーザが職業や経歴などの個人情報を明らかにする際に、あるユーザは、他のユーザにはどの情報へのアクセスが許可されているかがわかる、という発明です。

Conventionally, users of networking websites connect with other users by providing information about themselves. For example, a user may post contact information, background information, current job position, hobbies, and so forth. Other users may contact the user based on common interests or for any other reason.

奥田百子の訳

「従来、ネットワーク・ウエブサイトのユーザは、自分自身に関する情報を提供することにより、他のユーザと接続してきた。たとえばユーザは、コンタクト情報、経歴情報、現在の仕事の地位、趣味などを掲載することができる。他のユーザは、共通の興味に基づき、あるいは他の何らかの理由でユーザにコンタクトすることができる。」

Recently, social networking websites have developed systems for better connecting various users. For example, users may be grouped together based on geographical location, employer, job type, and so forth. As social networking has grown more popular, users have realized a need for a certain amount of privacy. In other words, not every particular user wants all the other users to be able to access the information about the particular user”.

奥田百子の訳

「近年、ソーシャルネットワーク・ウエブサイトは、様々なユーザとより良好に接続するためのシステムを開発してきた。たとえばユーザは、地理的位置、雇用者、仕事の形態等に基づき、共にグループ化することができる。ソーシャルネットワークがよりポピュラーになるにつれ、ユーザは、一定のプライバシーの必要性を認識するようになった。つまり、すべての特定のユーザが、すべての他のユーザが当該特定のユーザに関する情報にアクセスできることを望んでいるわけではない。」

“There are existing mechanisms that allow the user to display information about the user or to not display their information. Some mechanisms may allow the user to select settings that display only certain information to the users. Typically, however, these mechanisms are all or nothing. In other words, the user can choose to display pieces of the information or not. Further, often the user is unaware of what the settings selected represent with respect to the information that will, or will not, be displayed about the user”.

奥田百子の訳

「ユーザがユーザに関する情報を表示させ、あるいは表示させない既存の仕組みがある。一部の仕組みは、ユーザがユーザに特定の情報のみを表示する設定を選択させることができる。しかし通常、これらの仕組みは、全部かゼロのいずれかである。つまりユーザは、情報の一部を表示することを選択し、あるいは選択しないことができる。またユーザは、選択された設定が、当該ユーザに関して表示され、あるいは表示されない情報に関して、何が表示されるかを知らないことが多い。」

The present invention provides a system and method for dynamically generating a privacy summary. In a method according to one embodiment of the invention, a profile for a user is generated. One or more privacy setting selections are received from the user associated with the profile. The profile associated with the user is updated to incorporate the one or more privacy setting selections. A privacy summary is then generated for the profile based on the one or more privacy setting selections.

奥田百子の訳

「本発明は、プライバシーの概要を動的に生成するシステムおよび方法を提供する。本発明の一つの実施形態による方法によると、ユーザのためのプロフィールが生成される。1つ以上のプライバシー設定の選択は、プロフィールと関連付けられたユーザから受信される。ユーザと関連付けられたプロフィールは、1つ以上のプライバシー設定の選択を組み込むように更新される。そしてプライバシーの概要は、1つ以上のプライバシー設定の選択に基づいてプロフィールについて生成される。」

“Detailed Description of the Invention”

“A system and method for dynamically generating a privacy summary is provided. A user may select privacy settings associated with various groups or categories. A user profile may then be updated to reflect the privacy settings selected. A privacy summary is generated based on the privacy settings selected associated with the user profile. The privacy summary may be displayed to the user as a narrative explaining what each other user or group of users can access about the user based on the privacy settings selected by the user. Accordingly, a particular user may better be able to understand the access to the particular user’s information granted to other users based on the privacy summary”.

奥田百子の訳

「プライバシーの概要を動的に生成するシステムおよび方法が提供される。ユーザは、様々なグループまたはカテゴリーと関連付けられたプラバシーの設定を選択することができる。ユーザのプロフィールは、選択されたプライバシーの設定を反映するように更新することができる。プライバシーの概要は、ユーザが選択したプラバシーの設定に基づいて、ユーザに関して他のユーザ各人又はユーザのグループが何にアクセスしてよいかを、ナラティブで説明するものとして、ユーザに表示することができる。これにより特定ユーザは、プライバシーの概要に基づいて、他のユーザに許可された特定ユーザの情報に対するアクセスがより良くわかるようになる。」

今週のポイント

  • フェイスブックの特許「プライバシー概要の動的生成」(米国特許8225376号)は、ソーシャルネットワークでユーザが職業や経歴などの個人情報を明らかにする際に、あるユーザは、他のユーザにはどの情報へのアクセスが許可されているかがわかる、という発明である。

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