第53回 和解に入る米国特許訴訟

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

訴訟合戦の激しい米国特許業界ですが、和解に持ちこまれるケースもかなり多いようです。

ヤフーはインターネット上の交流サイトであるフェイスブックを提訴していましたが、このたび和解交渉に入ったというニュースが入ってきました。
この事件はお互いに特許侵害を主張していたものです。
これは最初にヤフーがフェイスブックを提訴したもので、これに対しフェイスブックはヤフーに対し、10件の特許権侵害であると主張していました。

こちらも和解のニュースです。
シンプルエアーというアメリカの会社は、アップルを特許権侵害であると2009年9月に提訴していましたが、アップルにライセンスを供与したと発表し、結局和解が成立しました。

Google Booksに対して、米国作家協会(The Authors Guild)が提訴している集団訴訟で著作権侵害を主張するものです。
和解修正案が提示されましたが、この受理をニューヨーク州南部連邦地裁が拒否しました。
和解案によりGoogleは他社よりも圧倒的に有利な地位におかれてしまう、という理由です。

著作権に関しては、日本でもかなりの動きがあり、ニュースを賑わせています。
まず違法サイトにアップロードされた音楽等の著作物をダウンロードする行為が違法となりましたが(H21著作権法改正)、罰則はありませんでした。
しかし、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金という罰則が設けられ、今年10月1日より施行されます。
しかしこの規定にはかなりの批判が強く、波乱含みの法案可決となりました。
違法サイトからのダウンロードを行うのは子供を中心とする若年層が多く、法律を知らずにダウンロードを行ってしまう場合もあるからです。

こちらは和解に至らなかったケースです。
アップルはサムスンに対し、Galaxy S IIIの販売差し止めを求めていましたが、これは当初の計画通りに販売されることになりました。

Galaxy Nexus は、販売差止の仮処分が認められましたが、ギャラクシーSIIIの差し止めは認められず販売となりました。

今週のポイント

  • ヤフーはフェイスブックを提訴し、お互いに特許侵害を主張することとなったが、このたび和解交渉に入った。
  • アップルはサムスンに対し、Galaxy S IIIの販売差し止めを求めていたが、当初の計画通りに販売されることになった。Galaxy Nexusについては販売差し止めの仮処分が認められた。
  • シンプルエアー(米国)は、アップルを特許権侵害であると2009年9月に提訴していたが、アップルにライセンスを供与したと発表し、結局和解が成立した。
  • Google Booksに対して、米国作家協会(The Authors Guild)が提訴している著作権侵害の集団訴訟で和解修正案が提示された。しかし、この受理をニューヨーク州南部連邦地裁が拒否した。

特許翻訳のお問い合わせはインターブックスにどうぞ

技術背景を持ち、それぞれの国の法制度の事情を理解したネイティブ翻訳者が翻訳を担当いたします。
日本特許庁・米国特許商標庁・欧州特許庁・中国特許庁・韓国特許庁の出願要件に則って特許明細書を翻訳し、お客様のご要望にお応えいたします。
電話番号 03-5212-4652
お問合せはこちら

関連する記事