第52回 相変わらず続く買収劇

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米国の特許業界は相変わらず、買収のニュースで賑わっています。
Apple、Microsoft、 EMC(以上は米国企業)、Ericsson(スウェーデン)、RIM(カナダ)、ソニーの6社は連合を組んで、Nortel(カナダ)から4000件にものぼる特許を取得しました。
ネットワーク関連の技術に関する特許です。

買収といえば、GoogleがMotorola Mobilityを買収したのが昨年の大きなニュースでした。
GoogleによるIBMからの特許取得、MicrosoftによるAOLからの特許取得など買収のニュースが後を絶ちません。

買収の際に必ず出てくるのが「特許ポートフォリオ」という用語です。
ポートフォリオ(portfolio)とは、金融資産群のことです。
つまり「特許ポートフォリオ」とは特許という資産群をさします。
「~千件の特許ポートフォリオ」というと馴染みがなく、意味がわかりにくいのですが、単に「~千件の特許」という意味です。

また興味深いニュースですが、コダックは特許の買収を遅らせたという理由でAppleを訴えています。
コダックはご存知のように破産申請をしましたが、その特許を売却する際に、画像関連の技術に関して、Appleも共同開発したとして特許の共有者であると主張しています。
特許を譲渡するには、共有者の許諾が必要だからです。

更に、Magnolia BroadbandからGoogleが”beam forming mobile transmit diversity(MTD)”に関する50件以上の特許を取得したというニュースもあります。

AOLからMicrosoft特許の譲渡は完了しました。
これも特許、出願で800件以上です。買収額は10億5600万ドルです。

AOLからフェイスブックも5億ドル以上で特許を取得します。

フェイスブックはIBMからも750件にのぼる特許を取得しています。

米国特許法改正で米国の特許業界も活性化されたのか、このように特許の売り買いが活発化しています。
あるいはこれに火を付けたのは、スマートフォンのOSをめぐる訴訟でしょうか?

いずれにしても、訴訟、ライセンス、買収を契機に特許業界は再び活性化しています。

今週のポイント

  • Apple、Microsoft、 EMC(以上は米国企業)、Ericsson(スウェーデン)、RIM(カナダ)、ソニーの6社は連合を組んで、Nortel(カナダ)からネットワーク関連の4000件にものぼる特許を取得した。
  • AOLからMicrosoftへの800件以上の特許の譲渡が完了した。買収額は10億5600万ドルである。 AOLからフェイスブックも5億ドル以上で特許を取得した。
  • ポートフォリオ(portfolio)とは金融資産群をいう。「特許ポートフォリオ」とは特許という資産群をさす。
  • Magnolia BroadbandからGoogleが”beam forming mobile transmit diversity(MTD)”に関する50件以上の特許を取得した。
  • コダックは特許の売却について、画像関連の技術に関して、Appleも共同開発したとして特許の共有者であると主張し、特許売却が遅れたという理由でAppleを訴えている。

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