第49回 Googleの眼鏡の意匠特許

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Googleがゴーグルの特許を取得したことを前回ご紹介しましたが、今回はそれに引き続き、Googleがディスプレイの付いた眼鏡の意匠特許を取得したことをお知らせします。
意匠は米国では特許の仲間であり、意匠特許(design patent)といわれます。
今回、Googleはこの意匠特許を41件も取得しました。
2012年5月12日に特許されたばかりです。
ゴーグルの特許も同様でしたが、Googleは、表示装置を眼鏡として装着する技術にかなり力を入れているようです。

D659,739号

“The ornamental design for a wearable display device, as shown and described”.
「装着可能な表示装置の装飾的デザインであって、図示されかつ記載されたもの」というのがクレームです。
意匠特許はクレームが1つしかありません。
“Wearable Display Device”(装着可能な表示装置)というのが名称であり、通称、”Project Glass”といわれています。
「投影眼鏡」と訳すのでしょうか?
この眼鏡の画期的なところは、眼鏡を装着したまま撮影ができるということです。
この眼鏡を掛けて相手方にインタビューすると、そのままインタビューの映像が撮影できます。
開発者がこの眼鏡を身につけて撮影した映像がアップロードされています(http://japanese.engadget.com/2012/04/27/google-project-glass/)。
しかしなぜ実用特許ではなく意匠特許で登録したのでしょうか?
眼鏡のデザインがかなり強調されていますが、眼鏡にカメラを装着して撮影するというのは、公知技術の組合せとして非自明性がないと判断される可能性があるからでしょうか?

米国著作権の最新ニュースです。
Mac OS Xを搭載したPsystarのパソコンが、Appleの著作権を侵害するとして、AppleはPsystarを永久的差し止め命令が発令されていました。
いわゆるMacクローンのパソコンです。
Psystarは控訴しましたが、米国第9巡回控訴裁判所でAppleの主張を認める判断が出ました。
これに対しPsystarは最高裁に再審査請求をしましたが、このたび最高裁はこれを棄却し、巡回控訴裁判所の判断を支持しました。
Psystarのやり方は、Mac OS Xを購入し、自社のパソコンにインストールし、Macクローンという製品(Open Mac)を製造するというものです。
これはどうみても著作権侵害です。
コンピュータプログラムは著作権法で保護されています。
Psystarもこの事業から撤退することを余儀なくされました。

今週のポイント

  • Googleがディスプレイの付いた眼鏡の意匠特許を取得した(D659,739号など41件)。2012年5月12日に特許されたばかりである。眼鏡をつけたまま撮影ができるという画期的な技術であるが、デザインとして特許取得している。
  • Mac OS Xを搭載したPsystarのパソコンが、Appleの著作権を侵害するとして、AppleはPsystarを提訴し、差止命令が出されていた。Appleの請求を認める判断が巡回控訴裁判所で下っていた。これに対しPsystarが再審査請求をしていたが、最高裁はこれを棄却した。

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