第77回 人を表す言葉

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人を表す接尾語にはいろいろなものがあります。一番おなじみなのは【-꾸러기】です。これは,その名詞の持つ特性を持つ人をからかっていう接尾語です。心配ばかりかける「困ったちゃん」は걱정꾸러기,「意地悪(な人)」は심술꾸러기,「問題児」は말썽꾸러기といいます。そして「寝坊助」は잠꾸러기ですね。

【-장이】は職業や,何らかの技術を持っている人を指す接尾語で,その仕事や道具のあとに-장이を付けて「職人さん」という意味で使われます。漢字で書くと〈-匠이〉ですから「たくみ」の技を持つ人ですね。「看板屋」の간판장이,「鍛冶屋」の대장장이,「鋳掛け屋」の땜장이,「左官屋」の미장이,「ペンキ屋」の칠장이などがあります。しかし最近では,この-장이は,職人を蔑んでいう言葉だということで,あまり使われなくなってきています。

-장이に似た言葉で【-쟁이】という接尾語もあります。これは,人の性格や,くせ(習慣・行動)などを表す語に付いて,その人を少し軽蔑していう言葉で,こちらもあまりいい意味では使われません。「腕白坊主」は개구쟁이,「嘘つき」は거짓말쟁이,「臆病者」は겁쟁이,「意地っ張り」は고집쟁이,「欲張り」は욕심쟁이,「わがまま」は떼쟁이,「意地悪」は심술쟁이という具合です。

そのほかの人を表す接尾辞には「ずんぐりむっくりした人」をあらわす땅딸보,「食いしん坊」の먹보,「泣き虫」の울보,「毛深い人」の털보などに使われている【-보】というのがあります。

そして구경꾼(野次馬),낚시꾼(釣り人),사냥꾼(猟師),장사꾼(商売人),술꾼
(酒呑み)などに使われている【-꾼】も忘れてはいけません。사기꾼(詐欺師)もそうですね。

この【-꾼】の付く言葉で네다바이꾼という語がありますが,みなさんは聞いたことがありますか。この言葉はもう「死語」になりかかっていると言ってもいいかもしれません。「ペテン師」のことです。「ペテン」というのは,人をいつわりだますことで,「いかさま師」とも言います。1970年代,韓国が本格的な産業社会に突入し,ある程度経済的な余裕が生ずるとあちこちでいろいろな投資企画が持ち上がりましたが,それに合わせて各種の詐欺事件が雨後の竹の子のようにあちこちで炸裂しました。そしてこのような詐欺やぺテンにあったことを ‘네다바이 당했다’と言いました。

この語の語源を見てみましょう。네다바이は分解すると네다+바이です。この네다はどこから来たかといいますと日本語の「ねだる」だというんですね。そして바이は「輩(やから)」のことだといいます。この言葉は日本語色が強いとされて,今ではいわゆる「使用禁止」の単語の一つになっています。しかし語の成り立ちからして,日本語由来と言うのはどうも眉唾のようです。この言葉は80年代を峠として使用頻度が下がり始めたのは幸いです。

参考までにそのほかの人を表す接尾語の例を挙げておきましょう。
【-이】
늙은이:年寄り/떠돌이:放浪者,流れ者/똘똘이:お利口さん/젊은이:若者/젖먹이:乳飲み子

【-개】
똥싸개:くそったれ/코흘리개:はなたれ小僧

【-잡이】
오른손잡이:右利き/왼손잡이:左利き

【-둥이】
검둥이:くろんぼ,クロ〔犬の愛称〕/점둥이:ブチ〔犬の愛称〕/흰둥이:白人,シロ〔犬の愛称〕/귀염둥이:とてもかわいい子/쌍둥이:双子/늦둥이:歳を取ってから生まれた子/바람둥이:浮気者/해방둥이:日本の植民地から解放された1945年生まれの人(団塊の世代)

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