第67回 あるコンピュータ音痴の教授の逸話

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きょうは久しぶりに「笑い話」でウォーミングアップしましょう。タイトルは어느 컴맹 교수의 고민です。컴맹というのは,「コンピュータ音痴」という韓国語独特の言い方です。

本題に入る前に,日本語で「なになに音痴」という言い方を,韓国語ではどう言うのかちょっと見てみましょう。たとえば「方向音痴」はと言うと‘길치’です。道を表す길に接尾語の치〈癡〉がついたものです。 *「癡」というのは,愚かだ,適応力が非常に鈍いと言う意味です。

(♀)우리가 지금 있는 곳은 어디야?
(♂)길치구나. 봐, 저기가 우체국이니까 여기야.

(A)わたしたちが今いるところはどこ?
(B)方向音痴なんだな。ほら,あそこが郵便局だから,ここだよ。

(♂)너 지금 어디를 가고 있는거야?
(♂)앗, 난 심각한 길치라 카 내비내비게이션 없이 운전을 못 하거든.

(A)おまえ,今どっちに行ってるんだよ?
(B)あっ,おれ,ひどい方向音痴なんで,カーナビがないと運転できないんだよ。

そのほか,本来の意味の음치〈音癡〉があります。上に挙げた길치というのはこの음치から派生して作られた新造語です。

(♂)우리 이차로 노래방 가자.
(♀)난 음치라서 노래방 기피증이 있어.

(A)ね,二次会カラオケ行こうよ
(B)わたし音痴だから,カラオケいやなの。

表意文字である漢字の特性を生かして,韓国語流の新造語が次々と生まれています。몸치とは体の動きが鈍い人,つまり運動音痴のことです。韓国語の몸치には,体をうまく動かすことのできない人,つまり踊りをうまく踊れない人も含まれます。

また,色彩感覚がずれている人を색치といったり,メカに弱い機械音痴を기계치といったり치は新語を作るのに積極的に使われています。

これに対して,もう一つ新語を作るのによく使われている接尾漢字に,今日のタイトルにもなっている盲(맹)があります。しかし,この「盲」という字は,日本語では差別用語だということで,だんだん使われなくなってきています。

たとえば色盲(색맹)という語は一般的ではなくなりました。文盲(문맹)も「文字が読めない人」というふうに言い換えて使われるようになりました。しかし韓国ではこの맹がお構いなく使われています。

◆앞으로 국제 경쟁에서 이기기 위해서는 컴맹에서 벗어나야 하겠다.
これから国際競争で勝つためには,コンピュータ音痴から脱しなければならない。

◆컴맹이었던 내가 나름대로 컴퓨터를 다룰 수 있게 된 것은 일의 탓이다.
コンピュータ音痴の私が,曲がりなりにもコンピュータをそこそこ使えるようになったのは仕事のおかげだ。

◆최근 전자 상거래를 도와주는 프로그램이 개발돼 넷맹들도 사이버 거래에 쉽게 참여할 수 있게 됐다.
最近,電子商取引を手助けしてくれるプログラムが開発され,インターネット音痴の人でも簡単にサイバー取り引きに参加できるようになった。

컴맹というのはcomputerに맹が付いたもので넷맹はinternetに맹が付いたものです。つまりコンピュータにうとい人,インターネットにうとい人という意味です。さすがインターネット社会といわれる韓国だけあって,最近は겜맹という言葉まで登場しています。これはgameに맹が付いたもので,ゲーム音痴というわけですね。

韓国の若者社会ではこの3大音痴である컴맹,넷맹,겜맹だと誰も相手にしてくれないそうです。

さて,前置きが長くなりましたが,きょうの「笑い話」です。この文を読んで一発で笑えた人は「上級」ですよ。

어느 대학에 컴맹인 교수님이 있었다.
하루는 바이러스가 먹었다고 119를 불렀다.
119대원이 컴퓨터를 조사하는데 파일명이 전부 독수리.hwp, 앵무새.hwp, 비들기.hwp…이런 형식으로 새의 이름으로 되어 있었다.
그래서 대원은“교수님께서는 새를 연구하시나 보죠?”
그러자 교수 왈 “아닐세. 사실 나도 그 문제 때문에 고민하고 있다네.
파일을 저장할 때 꼭[새 이름으로 저장]이라고 뜬다 말일세 이제 더이상 생각나는 새 이름도 없어서 말이야.”

どうですか,思い切り笑えましたか。

ファイルを新規作成して,保存の命令をかけたとき出てくる[새 이름으로 저장](新しい名前を付けて保存)を「鳥の名前(새 이름)」と勘違いして,ファイル名に독수리(ワシ)だとか앵무새(オウム)だとか付けていたら,これ以上名前が思い浮かばないと悲鳴を上げた「コンピュータ音痴」の教授の話です。実際に韓国のコンピュータでは새 이름으로 저장ボタンを押すと,いろいろな鳥の名前が出てくるようになっています。「ウイルスにかかった」は바이러스가 먹었다というんですね。

さて,この教授の話の中に出てくる-ㄹ세ですが,これは이다,아니다などの指定詞の語幹につく終結語尾で,「~だよ」という感じの,年取った人が若い人に言う,情感あふれるやわらかい言い方です。

(♀) 누구요? (だれですか)
(♂) 날세. (わしだよ)


◆우리는 죽을 때까지 친구일세.(わたしたちは死ぬときまで友だちだよ)
◆이 아이가 내 아들일세.(この子がわしの息子だよ)
◆그 사람은 똑똑하기가 여간 아닐세.(あいつはとてつもなく頭が切れるよ)
◆내일은 손자의 돌날일세.(あしたは孫の1歳の誕生日だよ)
◆어머, 그게 바로 오늘일세.(あら,それはきょうだったわねぇ)

きょうは「笑い話」からいろいろなことを勉強しましたね。

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