第66回 料理法のちょっとした違い

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ジャージャー麺ジャージャー麺はもともと中国語由来の言葉で,漢字では炸酱面(炸醬麵)と書き,中国語の発音は[zhà jiàng miàn]です。「炸」は炒めるという意味で,中国語の発音をハングルで表記すると[짜]が原音に近い発音です。

ある調査によると,韓国人のほぼ90%が짜장면と書き,中華料理屋のメニューにもほとんどが짜장면と書かれているのに,「韓国語の外来語表記法」上はㄲ,ㄸ,ㅃ,ㅆ,ㅉの5つの濃音は,使えない」という規定により,「国立国語院」は長い間,正しい表記は자장면だと規制してきました。ですから新聞,テレビなどの報道機関ではずうっと자장면と表記してきました。

ところが,いまから2年ほど前の2011年8月31日にこの規制が解かれ,はれて짜장면が標準語の位置を勝ち取ったのです。いまでは자장면,짜장면どちらも正しいことになっていますが,やはり짜장면と書いた方が,あの「こってり感」を表していると思いませんか。

さて짜장면といえば思い浮かぶ動詞は비비다ですね。でも,似たような動詞に섞다があります。どう違うのでしょうか。

비비다は「2つのものを混ぜる」ことです。混ぜ合わせるものは,すでに傍らに存在します。ビビンバや,カレーを思い浮かべてください。
〔○〕짜장명을 비벼서 먹다.
〔×〕짜장명을 섞어서 먹다.

섞다は「2つ以上のものを混ぜる」ことです。あるものに,別のあるものを「あとから」入れて混ぜ合わせると考えるといいでしょう。コーヒーにミルクを入れるシーンを思い浮かべてください。
〔○〕커피에 우유를 넣어서 섞다.
〔×〕커피에 우유를 넣어서 비비다.

このように料理に関する用語は,ちょっとした違いがあるので,注意して使わないとぎこちない表現になってしまいます。たとえば「삶다と끓이다の違い」がわかりますか。

どちらも「煮る」とか「ゆでる」とか言う意味ですが,その料理法にはちょっとした違いがあるのです。

삶다は水を利用して煮る,ゆでることで,液体そのものより,液体で熱をくわえられたものに視点が置かれています。そして料理に使った水は食用にせずに捨ててしまいます。
〔○〕달걀을 삶다
〔×〕달걀을 끓이다

〔○〕감자를 삶다
〔×〕감자를 끓이다.

洗濯物は食べ物ではありませんが빨래를 푹 삶다と言い,빨래를 푹 끓이다とは言いません。

これに対して,끓이다は液体に熱を加えて温度を上げ沸かすことで,液体そのものに視点が置かれています。そして料理に使った液体は,一緒に飲んだり食べたりします。
〔○〕국을 끓이다
〔×〕국을 삶다

〔○〕밥을 끓이다
〔×〕밥을 삶다

〔○〕라면을 끓이다
〔×〕라면을 삶다

いかがですか。こうやって見るとちょっとした違いがわかると思います。料理をしながら韓国語を覚えるのも楽しみの一つです。

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