第57回 土用の丑の日

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サムゲタン日本では「土用の丑の日」といえば,うなぎですが,お隣韓国では…,そう,参鶏湯を食べます。韓国では夏の間の3回の庚の日を삼복〈三伏〉といって,ちょうど酷暑の頃にあたるために,精の付く参鶏湯を食べるのです。

今年の「伏の日」は,초복〈初伏〉が先週の7月13日(土),중복〈中伏〉が来週の23日(火),そして말복〈末伏〉が末伏8月12日(月)です。土用の丑の日は、7月22日(月)と,8月3日(土)ですから,うなぎ,参鶏湯,うなぎ,参鶏湯の順で夏を乗り越えていきましょう。

ところでこの参鶏湯ですが,韓流ブームのおかげで,最近のPCソフトは「サムゲタン」と打つと即座に「参鶏湯」という漢字語に変換してくれます。

しかし,グーグルで検索してみると,ときおり「三鶏湯」などと書かれている無知なブログを見かけます。全く語源がわかっていないのですね。参鶏湯には鶏が三切れ入っているのではありません。参鶏湯とは鶏肉(닭)と,高麗人参(인삼),ナツメ(대추),松の実(잣),生姜(생강)などの漢方と,もち米(찹쌀),ニンニク(마늘)などを入れて煮込んだ料理で,一種の薬膳料理や補身・滋養料理です。

つまり삼계탕の‘삼’は인삼の‘삼’なのです。인삼は韓国語の漢字表記では,くさかんむりのついた「人蔘」ですので,参鶏湯の韓国語の漢字表記は蔘鷄湯となります。

このような日本語と韓国語の漢字の「ビミョー」な違いな探せばまだまだあります。また日本では,昔はこう書いたけど,今はこう書くというものもあります。「総合」と「綜合」などは代表的な例ですね。もう知らない人はいないでしょう。

ですから単語によっては,日本語の漢字読みをしても通じないものがあります。上級のみなさんは,「知ってるつもりで知らない」でいると恥をかきますよ。

日韓で漢字の表記が違う言葉

日本語 韓国語
総合 綜合 [종합]
台風 颱風 [태풍]
順守 準數 [준수]
選考 銓衡 [전형]
抽選 抽籤 [추첨]
日本語 韓国語
放棄 抛棄 [포기]
要項 要綱 [요강]
障害 障碍 [장애]
刺激 刺戟 [자극]
散布 撒布 [살포]
日本語 韓国語
弁護士 辯護士 [변호사]
三角関数 三角函數 [삼각함수]
食事療法 食餌療法 [식이요법]
心臓弁膜症 心臟瓣膜症 [심장 판막증]
世論調査 輿論調査 [여론 조사]

なぜこのようなことが起こったかというと,犯人は日本の漢字制限にあります。これらの単語は,もともとの漢字が難しかったり,画数が多かったりと言うことから,音や意味の似ている漢字に置き換えられてしまったのです。しかし,韓国語では,かたくなに原則を守っているために,日本語と韓国語の乖離が起こってしまったのです。

日本では置き換えられたモノがずうずうしくそのまま昔からあったかのような顔をしていますので,とくに検定試験などでは注意が必要です。

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