第56回 使わなくなった言葉

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韓国花札기름을 잇빠이 넣은 지 얼마 안 된 거 같은데 엥꼬가 됐네.
(満タンにしたと思ったら,車がエンコしちゃったよ)

이번 연휴에 설악산에 갈 계획이 나가리가 된 거 같다.
(今度の連休にソラク山に行く計画がおじゃんになっちゃったよ)

これは,おそらくかなり年配の人たちの使う韓国語の中でしか聞けない言い方です。기름을 잇빠이 넣다の잇빠이は日本語の「いっぱい」,엥꼬가 되다の엥꼬は「エンコ」, 나가리가 되다の나가리は「流れ」から来た言葉で,今の若い世代は,ほとんどこのような単語を使いません。

しかし,一般の人の中に浸透した昔の日本語由来の言葉は,なかなか取り除けません。たとえば,花札では고도리という言葉が,今でも使われています。この由来は고스톱という韓国式の花札ゲームで,5点の役の札に描かれている鳥の数の合計で,役だそうです。2月の札のウメにウグイス(휘바람새)1羽,4月の札のフジにホトトギス(두견 〈杜鵑〉)1羽,そして8月のススキに雁(기러기)3羽を足すと5羽になりますね。鳥が5羽ですから「五鳥(ごとり),それがなまって고도리だそうです。

そのほか,스키다시(つきだし),사시미(さしみ),쓰메끼리(爪きり),기스(傷),앗싸리(あっさり)などが,いまだに使われている傾向にありますが,それでも時代の波に乗ってだんだんと消えて行きつつあります。

국립 국어원(国立国語院)では,스키다시の代わりの言葉として곁들이 안주という言葉を推奨していますが,どうもそのニュアンスが違うようで,なかなか浸透しません。また単語自体が長いから言いにくいせいもあるのではないでしょうか곁들이ぐらいに縮めないと言い換えは無理でしょう。

사시미は使う状況によって違います。日本料理屋では,その特性や雰囲気を出すためにわざわざ사시미という語を使います。사시미は,日本的な異国情緒を醸し出す言葉です。しかしふつうの通りの看板は회,생선회ですし,人々の認識もそのように変わってきています。

기스(きず)もいまだに使われている語ですが,だんだんと흠집,스크래치という言葉に置き換わっています。

앗싸리もまだ使われていますが,ほとんど大部分の韓国人は,この語が日本語由来だとは知らずに使っている傾向にあります。日本人が「チョンガー」が,韓国語の총각〈總角〉からきた言葉だと言うことを知らないで使っているのと同じ感覚です。

*韓国語の中で使われてきた日本語(現在はほとんど姿を消している)

  • 시보리(おしぼり)→ 물수건〈-手巾〉
  • 와리바시(割り箸)→ 나무젓가락
  • 요지(楊枝)→ 이쑤시개
  • 마호병 (魔法瓶) → 보온병〈保溫甁〉
  • 벤또(弁当)→ 도시락
  • 까끼우동(かけうどん)→ 가락국수
  • 다마네기(たまねぎ)→ 양파〈洋-〉
  • 와리깡(割り勘)→더치페이〈Dutch pay〉
  • 기지(生地)→ 옷감
  • 소라색(空色)→ 하늘색〈-色〉

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