第40回 治ったのに胃を切れとは?

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胃 イメージこれは今から20年ぐらい前のバブルの絶頂期の話です。あの頃は外国からかなりの数の労働者が出稼ぎと称して日本に潜入していました。その中で,忘れられない思い出があります。
一番近い隣国,韓国からの労働者はかなりの数でした。私のクリニックにも,毎日,たくさんの患者さんが訪れていましたが,その中に,まだ若いCさんという患者さんがいました。
毎日胃がしくしく痛んで仕事ができないとのことで来院したのですが,検査の結果,胃潰瘍と分かりました。ストレスがたまって,毎日仕事が終わると,近くの韓国酒場で焼酎を1,2本あけていたそうです。

食事指導,生活指導をし,潰瘍の薬を約2か月近く投与しました。そして,その日は,再度,内視鏡の検査をしに,近くの総合病院に行ったのです。その後,どの程度治癒したか,経過を見るためです。
内視鏡の結果が終わったあと,担当の先生がCさんに「うん,あなたの胃はキレイよ」と言ったそうです,私も担当の先生から「潰瘍は治っていて胃の粘膜は全体的にきれいになっていた」という連絡をもらい安心していました。
ところが,その日の午後になって,この患者が真っ青な顔をして,友達同伴で私の診療所を尋ねてきました。「向こうの病院で,胃を切れと言われた」というのです。

そんなはずはないとよくよく話を聞いてみますと,検査を担当した女医さんが「胃はキレイよ」と言ったのが,日本語に慣れない患者さんの耳には「胃は切れよ!」と響いたのでした。笑えない話です。

私も「血液検査」のことを,簡単な言葉で言おうと思い「じゃあ,血の検査をしましょう」といって,患者さんから「私は頭は何ともないんですが」といわれたことがあります。「血の検査」と「知能検査」,発音が似ていますよね。

外国語は本当に難しいですね。私たちが何とも思わずに使っている日本語ですが,立場を置き換えて考えると,その大変さがわかります。

みなさんは次のような簡単な表現を韓国語で言えるでしょうか。
5つほど例文を出してみましょう。

  1. すみません,立てないので,肩を貸してください。
  2. 吐きそうですので,背中をちょっとさすってください。
  3. ちょっと気分が悪いんですが,どこか病院に連れていってください。
  4. かなり前からこのような痛みが出たり消えたりしていました。
  5. 友達とふざけていて,転んで頭をぶつけました。

3月17日に発売される「暮らしの韓国語表現6000」には,日本人が韓国で病気になって困ったときの表現が100ページにもわたって書かれていますので,ぜひ参考にしてください。
例文の答え

  1. 미안합니다만,일어나기 어려워서 그러는데 부축 좀 해 주세요.
  2. 토할 것 같으니까 등 좀 살살 쓸어 주세요.
  3. 몸이 힘들어서 그러는데 병원에 좀 데려다 주세요.
  4. 꽤 오래전부터 이렇게 아팠다가 괜찮았다가 그랬어요.
  5. 친구랑 장난치다가 넘어져서 머리를 부딪쳤어요.

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