第39回 マクドナルドの秘密-韓国語版

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ハンバーガー イメージ「中国語で中国語を勉強しよう」という学習サイトに表題のようなエッセイが載っていました。どういう内容かと言いますと「マクドナルド」は,なぜ中国語で「麦当劳」と表記するかという「秘密」についての話です。台湾では「麥當勞」ですね。

McDonald’sと〔mài dāng láo〕では発音は似ているようで似ていませんね。ではどうしてこのような当て字を付けたのでしょうか。その秘密は,広東省やホンコン,マカオで使われている広東語にあるそうです。オンライン辞書で調べてみますと〔mak6 dong1 lou4〕で,音声をクリックすると「マックドンロー」という音が流れてきます。なるほど現代中国語(普通話)で「マイダンラオ」と発音するよりは,広東語の発音の方が英語の発音にかなり似ている感じがします。

韓国語を勉強している人であれば「麥」を맥と読むことぐらいすぐに分かりますね。맥주(麥酒・ビール),생맥주(生麥酒・生ビール)の맥です。つまり,「マック」の音に広東語の発音の「麦(麥)」をあてたのですが,現代中国語(普通話)ではこの語末の-kの音(日本語では「ク,キ」,韓国語ではㄱ)がなくなってしまっているのです。

文献には,「おおざっぱに言って揚子江より北側の北方方言では,語末の-k,-t,-pの破裂音がなくなってしまった」と書いてあります。漢字音は,昔からずっと同じ音が保たれているわけではなく,時代と共に変化して現在に到っています。昔はテープレコーダーもなかったのですから,しかたのないことでしょう。韓国語式に言うならば,現代中国の普通話ではパッチムは存在しないということになります。

中国語の発音で-k,-t,-pで終わるものを入声(にっしょう)というそうですが,現代中国の普通話ではこの入声が失われてしまっているといいます。その理由としては,元の王朝の時代に,モンゴル人が漢族に同化して,宮殿に入り中国語を話すようになったあと,この発音が苦手で,なかなかできなかったために,語末の破裂音をことごとく落としてしまったからだそうです。よって,元朝の影響の最も強かった北部では、こうして入声が姿を消したそうです。

ちなみに朝鮮,ベトナムなど周辺国の漢字語では,はっきりと入声が残っています。とくに韓国語を勉強している方は気づいたと思いますが,-tの音は,日本語では後ろに本来なかった余分の母音を追加することで「チ」「ツ」,として,また韓国語では-l(ㄹ)の音に変えて,しっかりと残されています。-pの音も,日本語では(フ(音はウ),韓国語ではㅂとして残っています。

韓国,日本,中国の漢字音の違い

漢字
韓国語
日本語 カク テキ キャク セキ
広東語 gok dik goek sek
現代中国語 de jiǎo shí
漢字
韓国語
日本語 ゴウ(ガウ) ジュウ(ジフ) コウ(カフ) ノウ(ナフ)
広東語 hap sap gaap naap
現代中国語 shí jiǎ
漢字
韓国語
日本語 カツ ハチ ニチ イチ
広東語 wut baat yat yat
現代中国語 huó

ただ,韓国語には残っている-m(ㅁ)の音は,日本語や中国語では消えてしまっています。

漢字
韓国語
日本語 サン シン リン ゲン
広東語 saam sam lam jim
現代中国語 sān shēn lín yán

中国語と韓国語を一緒に勉強している人も多いと思いますが,韓国語の漢字の読み方をマスターしておけば,中国語は怖いものなしなのかも知れません。

★今日のおまけです

日本語(英語) 韓国語 簡体 台湾・繁体字
マクドナルド(McDonald’s) 맥도날드 麦当劳 麥當勞
ロッテリア(Lotteria) 롯데리아 乐天利 儂特利
バーガーキング(Burger King) 버거킹 汉堡王 漢堡王
ピザハット(Pizza Hut) 피자헛 必胂客 必勝客
モスバーガー(Mos Burger) 모스버거 摩斯漢堡 摩斯漢堡
ケンタッキー(Kentucky) KFC(케이에프시) 肯德基 肯德基
サブウェイ(Subway) 써브웨이 赛百味 潛艇堡
ミスタードーナツ(Mister Donut) 미스터도넛 美仕唐纳滋 Mister Donut甜甜圈
スターバックス(Starbucks) 스타벅스 星巴克 星巴克

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