第35回 人差し指が折れてますよ

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人差し指が折れてますよ イメージお隣の国,台湾で韓国語の本を出しました。新しく書き上げたものではなく,日本で出ている本(暮らしの韓国語単語8800・語研)の中国語繁体字翻訳版を,台湾の國際學村という出版社が版権を買ってくれて,台湾版を作ったのです。台湾でもこのところ韓流ブームだそうで,売れ行きは好調です。

よく,「中国語は漢字圏だから見て意味が分かる」と言う人が多いですが、本当にそうでしょうか。韓国語を勉強している人にはちんぷんかんぷんです。たとえばぱらぱらとめくってみましょうか。

1.神仙眷侶
2.疼老婆的人

この単語の横に1は원앙 부부2は애처가という訳が書かれていますが,漢字を見たニュアンスからは,どうもその意味が伝わってきません。韓国語を勉強している方なら1の원앙 부부は「鴛鴦夫婦」2の애처가は「愛妻家」だとすぐに分かるはずですよね。

このインターブックスプラスには中国語のコラムも載っていますので,そちらの方の読者なら,訳が正しいのか間違いなのか一発で分かると思いますが,中国語が分からない私としては,翻訳が正しいのかちょっと不安になってしまいます。「愛妻家」と「疼老婆的人」はどうも結びつかない気がします。本当に合っているのでしょうか。

では次はどうでしょうか。

3.花花公子

これも人のことを表した単語です。むかし何かの本で,中国語では「花子」と言うのはあまりよくない意味だと言うことを読んだ記憶がありますが,花花公子とは何なんでしょう。横の韓国語を見てみることにしましょう。3は밝힘증, 호색한と書いてあります。밝힘증というのは「밝힘症」,下品な言葉でいえば「助平」のことです。호색한はそのまま「好色漢」で,平たく言えば「女たらし」「女好き」のことです。

4.膽小鬼
5.蒙古大夫

これも,4は漢字からおぼろげに輪郭が見えてきますが엄살꾸러기です。

さて今日のメインは5の蒙古大夫です。大夫は中国語で医者という意味だそうです。蒙古はモンゴルですから「モンゴルのお医者さん」ということなんですね。ということは?

日本語で言えば,最近は,あまり聞かなくなりましたが「ヤブ医者」です。でもなんで蒙古大夫がヤブなんでしょう?

モンゴル人は遊牧民で,羊や馬など多くの動物と生活しているために,モンゴルのお医者さんの仕事は動物を診ることが圧倒的に多く,それが転じて「ヤブ医者」になったんだとか。日本語の「ヤブ医者」の語源は,「竹薮は風で動く」からだといいます。

風邪は流行し出すと急速に広まるので,風邪がはやるとどうしても医者の数が足りなくなり,ふだんはあまり患者の行かないような医者のところにも患者が行くようになる,つまり「ヤブ」は「カゼ」で動くというわけです。

この「ヤブ医者」ですが,韓国語では돌팔이 의사,または略して돌팔이といいます。この語源も面白く,昔,専門の知識とか技術がないのに,あちこちを回って物を売ることを商売にしていた人のことを돌팔이と言ったことに由来します。

돌다(回る)+팔다(売る)で돌팔이というわけです。そして,物を売るだけではなく,放浪しながら占いをしたり,病人をまじないで治すような돌팔이 무당 (いかさま巫女)が「ヤブ医者」の元になったといいます。

では,今日の「〆」です。こちらは「名医」の話です。ユーモアの落ちが分からない人がいるかも知れませんので,題目は「人差し指が折れてますよ」とでもしておきましょうか。

한 여성이 의사에게 온몸이 다쳐서 매우 걱정된다고 말했다.
그녀는 자신의 팔을 건드리더니‘아얏’하고 소리쳤다.
그리고 다리를 만지더니‘앗’하는 비명을 질렀고, 다시 코를 만지더니‘아얏’하고 비명을 질렀다. 그리고 의사를 향해…….

여성: 봤죠? 제 온몸이 이상하잖아요. 안 아픈 데가 없을 정도죠.
의사: 심각한 건 아니네요.
여성: 온몸이 이렇게 아픈데도 심각하지 않단 말인가요?
의사: 네. 단지 당신의 집게 손가락이 부러진 것뿐이에요.

*前回の「千字文」のクイズの答えは「山」です。

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