第20回 目くそ,鼻くそを笑う

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韓国で売っているウサギのカイロ。電子レンジでチンするだけで暖かさが数時間持続する。

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みなさんは「目くそ鼻くそを笑う」ということわざを知っていますか。汚い目やにが,鼻くそのことを汚いと言って笑う,つまり自分にもある欠点なのに,相手にそれと同じ欠点を見てあざ笑うことをいいます。韓国語では똥묻은 개가 겨묻은 개를 나무란다. といいます。

さて,「目くそ」こと「目やに」は눈곱です。눈곱이 생기다,눈곱이 끼다と言うように使います。発音は[눈꼽]ですが,書くときは눈곱です。では「鼻くそ」はというと코딱지といいます。

目,鼻とくれば次は耳ですね。耳の場合は「耳あか」ですね。この「耳あか」は,よく귓밥을 파다のように使われますが,귓밥は方言で,正しくは귀지といいます。귓밥は,元来,イヤリングやピアスをするところ,つまり耳たぶの下の厚くなっている部分のことなのです。

ではこの귀지を書き出す道具,「耳かき」は何というのでしょうか。よく귀후비개,귀파개,귀쑤시게など適当に言われていますが,これは正式には귀이개と言います。

余談ですが,多年生の植物にミミカキグサ(Utricularia bifida)というのがあります。「耳かき」のような形をした食虫植物で,この韓国名は땅귀개です。1988年のハングル綴字法の標準語規定で「耳かき」は귀개を捨て,귀이개とすると定められたのですが,派生語は귀개そのままの形で残ったからです。

さて先ほど,귓밥はイヤリングをする耳たぶの下の厚くなっているところだといいました。ではイヤリングのことは何というのでしょうか。英語そのまま이어링と言えば問題ないのですが,純粋な韓国語では귀고리が正しいのでしょうか,それとも귀걸이が正しいのでしょうか。

それまでは国語辞典を見ても귀고리,귀걸이とさまざまでしたが,1999年に国立国語院が「標準国語大辞典」を発行し,きちんとした見解を示しました。고리というのは,(ドアの)取っ手や鍵などのリング状のものをいいますが,イヤリングは「耳輪」という意味の귀고리,「耳かけ」という意味の귀걸이どちらもオーケーです。

이현령비현령〈耳懸鈴鼻懸鈴〉という漢字熟語がありますが,これはやさしく言うと‘귀에 걸면 귀걸이 코에 걸면 코걸이’(耳にかければ耳飾り,鼻にかければ鼻輪),つまり「どちらにも取れる」「玉虫色だ」という意味の言葉です。この場合は「耳にかける」ということから귀+걸다=귀걸이という単語が使われています。

ただ,防寒具の「耳当て」は귀걸이,また,めがねをなくさないようにひもで耳にかけるタイプの老人用めがねのことは귀걸이 안경といいます。

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