第11回 飲み放題

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飲み放題先日,知り合いに誘われて日本酒「飲み放題」の店に行きました。
しかし,この「飲み放題」というのはくせ者です。ついつい欲が出てしまい,「お客様,制限時間あと30分ほどでございます(손님, 앞으로 30분만 남았어요.)」などと言われると,飲みたくもない酒をどんどんオーダーし,あっという間に酔ってしまいます。

一般的に「飲み放題」は,時間制限があります。この店の場合は,コース料理のほかに一人あたり「3時間で3,000円プラス」と言うものでした。

幹事さんは,宴会のコ-ス料理の予約する時に,得意になって「飲み放題付き」にしましたよといいますが,一人3時間3,000円を払ってまで「飲み放題」にするメリットは本当にあるのでしょうか(参考までにふつうは2時間2,000円くらいが相場です)。

いくら酒飲み放題と言っても,若い人で,がぶ飲みする人(술고래)でしたらいざ知らず,高齢者で3000円分の酒を飲む人はそういないと思います。今回も集まった中年男子3名は,そこそこに酒豪でしたが,さすが,最後には無茶飲みがたたってへべれけ(곤드레만드레)状態でした。つまり,時間に追われてゆっくりと酒の味を味わうことができなかったという訳です。

メニューを広げて,どれにしようか迷っていると,聞いたこともないような酒に,手書き風の「★おすすめ(강추)」マークがついているのがやたら目につきます。

「飲み放題」なら,ちょっと冒険して変わった酒を頼んでみようという気持ちにもなり,そんな地酒を1合頼み,「ふふん,これはちょっと味が違うな(후훙, 이건 좀 맛이 다르네.)」と言いつつ,1合頼んでは,また別のものをという浮気飲みを繰り返してしまいました。

結局,卓の上に並んだのは1合とっくり(일홉들이)で12,3本ぐらいでしたので,合計で1升ちょっとという感じです。

日本酒なら,銘柄にこだわらなければ,店側は1升瓶を1本1,200円ぐらいで仕入れることができるでしょう。もちろんわれわれは,いろいろな銘柄のものを飲んだわけですが,1升瓶で換算しても,店側のぼろもうけは明らかです。つまり3人で3,000円ずつ,合計9,000円を払っても,原価を考えると元は決して取れるものではありません。

ただし,店の定価を考えると,1合880円以下のものは飲み放題と言うことでしたので9,000円分の元を取るには11本以上頼めば,客としての元を取ったことになります。

しかし,酒というものは,楽しい雰囲気の中で,互いに語らいながらうまい酒の肴(술안주)をつまみながら飲むものです。何の肴が出てきたのか料理の味を楽しむ記憶さえもなくせわしなく,次から次に酒を胃に流し込んで飲む姿は,浅ましく滑稽でさえもあります。

制限時間内で必死に飲むためだけを考えていたわれわれは,はっきり言って何の料理がどうやって出てきたかの記憶も半端です。わかっていることは,運ばれてきた一品ものは「スズメの涙ぐらい(쥐 꼬리만한 것)」のものでしかなかったということでした。

各人の前に「これは,どこそこで取れた何々を,これこれの方法で料理したものです」と一品,一品,長たらしい注釈付きで運ばれてきた料理も,しらふになって考えたら,とても5,000円の価値のあるような代物ではありません。

第一,食べ物を食べながら,飲料を飲むということは,自ずと限界があり,店側はそんなに量を出さずとも満足感を与えられると踏んでいるのでしょう。その前に客は酒に酔っているのですから。

ということで,勘定の時には今までの酔いが完全に吹っ飛ぶほど不愉快な一瞬でした。
一人あたり8,000円!?

꽤 비싸네!
계산이 맞지 않는 것 같은데!
계산이 잘못된 거 아닌가?

結局は,飲み放題はお店の勝ちということ…で今日の勉強です。

韓国語には「飲み放題」という単語はありませんし,そういった表現もありません。まず飲み屋には焼酎か,ビールしか置いてありませんので,日本のように,日本酒だ,ウイスキーだ,ウーロンハイだ,ウーロン茶だ,コーラだ…と多種多様でないことが挙げられます。もしあえて訳すのなら주류 무한 리필 서비스(酒類無限おかわりサービス)でしょうか。

しかし리필は,英語のrefill由来の語で,スターバックスや,マックなどで음료 무한 리필などと使われ,主にコーヒーなど飲料のおかわりを指します。ですから日本の「(酒の)飲み放題」とはニュアンスが違うようです。日本で言えば「コーヒーのおかわり自由」であって,「コーヒー飲み放題」とはあまり言いませんね。

ちなみに「食べ放題」は,フランス語のBuffet由来の부풰といっています。日本で言う「バイキング」のことですね。

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