第8回 ナイロン患者

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みなさんご存じのナイロンは,人工的に作られた化学繊維ですが,作られた当時は,見た目には天然繊維の絹に似た魔法の繊維と言われました。

나이롱 환자(ナイロン患者)とは,このナイロンにかけた言葉で「実体は違うのに,見かけはそれらしく見える」患者のことを指します。ちなみに,繊維の「ナイロン」のつづりは나일론ですが,「ナイロン患者」の場合は나이롱と書きます。

言いかえれば,どこも悪くないのに,病気やケガをしているかのように振る舞う人のことですが,ただのずる休みのための仮病ではなく,交通事故などに遭ったが,実際はたいしたこともないのに長期にわたり入院したり通院したりして,保険金をだまし取ろうとする悪質な人のことを指します。最近では,入院させる病院側や交通事故の相手までもがグルになった保険金詐欺事件などもしばしば起きていて,問題になっています。

このような見出しの新聞記事を見つけました。
‘나일롱 환자’ 택시기사 나이트클럽서 놀다 덜미

事故の被害者であるはずのタクシー運転手が,病院をこっそり抜け出して,街のナイトクラブで遊んでいたところ,加害者の知り合いに見つかり,「ナイロン患者」であることがばれてしまったという内容でした。

余談ですが韓国では,2007 年に医療広告規制が緩和され,インターネットなどの広報媒体などを意識して,올리브성형외과,봄빛병원などの明るい感じのイメージのネーミングが増えてきます。

町を歩いてみると,밝은세상안과(明るい世界眼科),하양치과(白い歯科),속편한내과(腹が楽になる内科),고운피부과(美しい皮膚科)などの,吹き出しそうな名前の医療機関が目につきます。

ナイロン患者 イメージこの写真もとある街角で見つけた看板です。튼튼병원とはよくこんなネーミングを考え出したものですね。みなさんはこの病院が何科だかわかりますか。

直訳すると「しっかり病院」とでもいうのでしょうか(笑)。
答えは,腰,関節関係の정형외과 병원(整形外科病院)です。ちなみに韓国語では,美容整形などをする形成外科は성형외과〈成形外科〉といいます。

なお,韓国では近年になって小児科の名称を소아청소년과(小児青少年科)に改め,子どもだけではなく,高校生ぐらいまでの患者を包括的に診るという方向にしたそうです。日本では,高校生ぐらいだったら小児科ではなく,内科に行きますよね。

また,放射線科の名称も,CTやMRIなど,最近の検査の動向に合わせて영상의학과(映像医学科)に改められました。

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