第6回 パシリ

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パシリ イメージ最近の新語に빵셔틀というのがあります。

シャトルというのは,機織り作業で緯(よこ)糸を通すための用具のことです。ガチャンガチャンと作業を繰り返して編み上げるところから,往復を繰り返すものをシャトルと言うようになりました。

昨年度で引退したスペースシャトル(스페이스 셔틀)のことは韓国語では우주왕복선(宇宙往復船)といっています。

空港と市内を往復するシャトルバスは셔틀 버스,日本の内閣総理大臣と韓国の大統領が年に1回相互訪問し,両国間の課題を話し合おうという日韓シャトル外交は한일 셔틀외교です。

さて,この빵셔틀ですが,休み時間に校外に飛び出していって,学校の前の店でパンを買って,また急いで学校に戻ってくるシャトル,つまりパンを買いに行かされるパシリの学生(빵 심부름을 하는 학생들)のことで,いまこのことが韓国の学校社会で問題になっています。パシリとは,使いっ走り(つかいっぱしり)から来た若者言葉です。

ウェブ辞書にも빵셔틀:친구를 강제로 부리는 형태의 학교 폭력といった意味が出ています。

パシリ(셔틀)の種類も多様です。自分の代わりに宿題をやらせる숙제셔틀,タバコを買いに行かせる담배셔틀,替え玉試験をさせる시험셔틀,自分の体操着を持ってこないで貸せと迫る체육복셔틀などなど…。

パシリといえば,釜山を舞台に,4人の幼なじみの壮絶な人生を描いた映画「友よ-チング(친구)(2001年)」中に,釜山方言で,내는 니 시다바리가?(おれはお前のパシリか?)という台詞が登場し,流行語になりました。この시다바리は日本語の「下働き」が転じたものだとか諸説がありますが,定かではありません。

「パシリ」には잔심부름という本来の単語があります。この잔심부름の잔は,細い,小さい,細かいという意味の形容詞である잘다由来の接頭語です。잘-に連体形の-ㄴが付いて変化したものです。

接頭辞に잔の付いた単語は,ほかにもまだたくさんあります。

잔소리は,みなさんご存じの小言のことです。잔소리를 하다と言えば,小言を言う,不平,不満を言うと言う意味です。달달 볶으며 잔소리를 하다は,姑のようにねちねちと小言を言うと言う意味です。잔소리가 심하다は,耳にたこができるほど小言がうるさい,小言がひどいという意味です。「ああでもない,こうでもない」と小言を並べる,ぶうぶう言うことは잔소리를 늘어놓다です。そして잔소리가 많다は,不平,不満が多いことですね。두말하면 잔소리지.というのは,誰かさんのように,口を開けば不満だらけだという言い回しです。

잔꾀といえば,浅知恵,猿芝居,猿知恵など,こざかしい策略のことです。猿知恵をめぐらすことは,잔꾀를 부리다といいます。

잔병というのは,これといった大きな病気ではなく,風邪や腹痛のようなよくかかる病気のことです。잔병이 많다は,病気がちだと言う意味です。잔병에 효자 없다.ということわざがありますが,これは「親が病気がちだと親孝行もできない」という意味です。

そのほかが付くものには잔가지(小枝),잔털(産毛(うぶげ),綿毛(わたげ))などがあります。

こうやって言葉の仕組みを見ていくと楽しく単語が覚えられますね。

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