第188回 台湾での発見

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日本で中国語を学ぶ場合、ほとんどの人は大陸の中国語を勉強することになります。皆さんもほとんどの人がそうですよね?

しかし、ご存知のとおり、大陸の中国語だけが中国語ではありません。たとえば台湾でも中国語が話されていますよね?基本的には大陸の中国語と台湾の中国語は同じと考えていいですが、色々相違点もあります。

実は数年前、初めて台湾に行ってきました。こんな仕事をしているのに、台湾に行くのはこれが初めてでした(笑)。その時、いくつか発見(大げさ?)をしたので、その内の1つを皆さんにご紹介します。

皆さんが中国語を学ぶ際、発音記号として「ピンイン」というのを習いましたよね?このブログでも、中国語を書いたら必ずピンインを入れています。例えば:

  • 他是日本人。
  • tā shì rì běn rén
  • 彼は日本人です。

このアルファベットによる発音記号を「ピンイン」と呼んでいるわけですが、これは大陸でしか使われていません。今、大陸のほうでは、人名とか地名のような固有名詞を英語などで表記する際、ピンインから声調記号を取り去ったものを書いているようです。例えば:

  • 漢字表記:北京
  • ピンイン:běi jīng
  • 英語表記:Beijing
  • 漢字表記:习近平
  • ピンイン:xí jìn píng
  • 英語表記:Xi Jinping

でも、ピンインができたのは中華人民共和国成立後のことですから、台湾ではピンインは使われていません。台湾の固有名詞等をローマ字で表す時は、また全然別の書き方になっています。例えば、以前の台湾の総統の名前を例にしてみましょう。

  • 漢字表記:李登輝
  • ピンイン:lĭ dēng huī
  • 英語表記:Lee Teng-hui

違うでしょう?tengなんて書いてあったら有気音だと思っちゃいますよ(笑)。他に hs なんていうつづりもあるようです。ピンインのローマ字表記に慣れているので、台湾風のローマ字表記って面白いですよね。

ところが、先日台湾に行った時、道に立っている標識に書かれている地名のローマ字表記が、大陸のピンイン風になっていたのです!つまり例えば:

  • 漢字表記:西門
  • ピンイン:xī mén
  • 英語表記:Ximen

以前ならこの地名はHsimenと表記されていたはずだと思うのですが、道端でXなんていうローマ字が書かれているのを見て、驚きました。思わず「え?ここ大陸中国じゃないよね???」なんて周りを見回してしまいましたよ(笑)。

台湾通の先輩に尋ねてみると、これは親中派と言われる馬英九氏が総統になってからだとか。そういうところにも影響が現れるのですねぇ。

まぁ、ピンインに慣れている僕からすると、ありがたい変化ではありますがね(笑)。

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