第177回 1時と2時

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時間の言い方、もう皆さん習いましたか?

中国語の時間の言い方は、日本語と似ているので、数字の言い方さえ覚えれば簡単ですよね。「〜時」は「〜点diăn」、「〜分」は「〜分fēn」、時間と分の並べ方も日本語と同じで「〜点〜分」と言います。簡単ですね〜。例えば:

三点十分
sān diăn shí fēn
3:10

五点二十五分
wŭ diăn èr shi wŭ fēn
5:25

十一点五十七分
shí yī diăn wŭ shi qī fēn
11:57

さて、では2時はどういいますか?

これはちょっと注意ですね。ふつう「二点」とは言いません。

两点
liăng diăn

そう、「两」を使うのです。

「两liăng」は数量を表す時に使います。例えば「2個」は「两个liăng ge」、「2枚」は「两张liăng zhāng」と言い、「二个」「二张」とは言いません。

「二èr」は、順番を言う時に使います。例えば「2日目(翌日)」は「第二天dì èr tiān」、建物の2階は「二楼èr lóu」、学校の2年生は「二年级èr nián jí」と言います。

ということは、2時を「两点」というのですから、時間は中国語では数量扱いなのですね。

「1時間」「2時間」というように時間の長さを言う時ならば数量扱いなのは分かりますが、「1時」「2時」というのが数量とは考えにくいですね。でもまぁ仕方ないです。そういうものとして覚えましょう。語学には時々こういう理不尽なことが起こります。何語にも論理に合わないことが起こっていますので、あまりこういうことにこだわらないのが語学学習のコツと言えます(笑)。

さて、では「1時(1:00)」はどういいますか?

これはふつうに「一点」と言えばいいのですが、この「一」の発音が曲者です。

この「一yī」という漢字は、数量を表す時は次の字の声調によって変調します。ご存知と思いすが、念のため復習しましょう。

「一」+「第4声の字」の場合、「一」はyíと読む。
例えば:「一刻」yí kè(15分間)
「一」+「第4声以外の字」の場合、「一」はyìと読む。
例えば:「一天」yì tiān(一日)「一年」yì nián(一年)「一秒」yì miăo(一秒)

ただし、数量でなく順番を表す時は変調せず「yī」と読みます。例えば「1日目」は「第一天dì yī tiān」、建物の1階は「一楼yī lóu」、学校の1年生は「一年级yī nián jí」と読むのです。

さてここで時間の話に戻ります。「1時(1:00)」を表す「一点」という中国語はどう読むか。「『2時』が『两点』だから時間は数量扱い」と上で述べましたから、それに合わせると

yì diăn

と読むはずです。ところが、結構多くの中国人が「yī diăn」と読むのです。これは驚きですね。でも「yī diăn」と読む人でも「2時」は「两点」なのです。なんか一貫していませんよねぇ(笑)。
(注:「yì diăn」と読む中国人がいないわけではありません。)

一貫しているかどうかは、実は問題ではありません。こういう矛盾は、言語現象には少なくないのです。こういうことの詳細な研究は、プロである学者さんたちに任せておきましょう。我々は、こういう事実を踏まえて、自分の態度を決めればそれでいいのです。

ちなみに僕は、「1時(1:00)」という意味の「一点」は「yī diăn」と読むことにしています。理由は単に「少し」という意味の「一点(儿)yì diăn(r)」と区別するためです。

皆さんの周りの中国人はどう発音するか、ちょっと聞いてみるのも面白いかもしれませんね。できれば複数の中国人に同じ場で尋ねてみてください。中国人たちの間で議論が起こって面白いことになるかもしれませんので。

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