第167回 打电话给我

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先日、中国語検定の過去問を見ていると、リスニング問題の中で

由里子突然打电话给我。
yóu lĭ zĭ tū rán dă diàn huà gěi wŏ
由里子は突然わたしに電話をかけてきた。

という文が出てきました。

僕は授業でよく「中国語は、前置詞句は動詞より前に入るんですよ!」と強調しています。ですから、この文はこんなふうに書かれていてほしかったのです。つまり:

由里子 突然 给我 打电话。
yóu lĭ zĭ tū rán gěi wŏ dă diàn huà
由里子は突然わたしに電話をかけてきた。

「给」は「~に」というような意味の前置詞ですから、「给我」という前置詞句は当然動詞「打」よりも前に入るべきです。でも実際には「打电话 给我」という語順もよく見かけます。

この現象について、中国語のテキストとかにはあまり解説されていないようですが、実際にはよく使われています。

中国人に「给我打电话」と「打电话给我」とではどう違うのか尋ねたのですが、あまり変わらないとの答えでした。台湾人に聞くと、台湾では「打电话给我」の方が多いし「给我打电话」と言うよりもソフトな雰囲気だ、と言われたことがありますが、正直よく分かりませんね(笑)。

手紙を誰かに出す、と言いたい時も同じような現象が起こるようです。

「わたしは彼に手紙を書く」はふつう

我 给他 写信。
wŏ gěi tā xiě xìn.

と言いますが、「给他」と「写信」が入れ替わっている例を見ることもあります。

我 写信 给他。
wŏ xiě xìn gěi tā.

僕は、これは連動文と考えればいいのかもしれない、と思っています。つまり、「わたしは、手紙を書いて、彼に与える」と解釈するのです。

前者の言い方(我 给他 写信)では「给」は前置詞扱い、後者の言い方(我 写信 给他)では「给」は動詞扱いということになりますが、文全体の意味内容は同じですね。

まぁ、文法に興味の無い人は、「そんなことドッチでもいいじゃん」「要するにどっちの言い方もOKなわけね」というふうに思ってドンドンそのまま吸収しちゃってください。

文法的に納得できなければ前に進めない人は、上記の説明を読んで参考にしてください。少しは納得できるかもしれません(苦笑)。

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