第161回 ~しに行く

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2010年は平城遷都1300年でしたね。僕も2010年に奈良に行ってせんとくんに会ってきました。皆さんは、せんとくんに会いに行かれましたか?

せんとくんのような存在は、日本語では「マスコット」と言われますね。「マスコット」は中国語ではこう言います。

吉祥物jí xiáng wù

英語のmascotを調べると「開運のお守り、縁起のいい物」などと書かれています。なるほど、元の意味を考えると、確かにマスコットは「吉祥物」というのがピッタリですが、なんか色気がないというか、なんというか(笑)。

でも、こういうふうに、中国語で何と言うかを知ることで、外来語の本来の意味を知ることって多いですよね。

それはさておき

「〜しに行く」という言い方、中国語では連動文を使って言います。例えば:

わたしは(上海万博のマスコットの)ハイパオ君に会いに行きます。
→ 我去看海宝。
 wŏ qù kàn hăi băo

連動文は、同じ主語に二つ以上の動詞句が並ぶことで、その動詞句は一連の動作(関係ない二つ以上の動作ではなく)でなければなりません。

この場合、「去(行く)」という動詞と「看海宝(ハイパオ君に会う)」という動詞句が並んでいますが、無関係の動作ではなく、二つの動作が一連の動きとなっています。

こういう時、動詞句の並ぶ順番は、動作の発生順です。

つまり、「行く」という行為をしてから「ハイパオ君に会う」という行為が起こるわけですから、「行く(去)」が先に入り、「ハイパオ君に会う(看海宝)」が後に入ります。ということで「去 + 看海宝」という語順になるのですね。ですから「行ってハイパオ君に会う」と訳してももちろんいいですが、日本語としては「ハイパオ君に会いに行く」と訳したほうが自然です。そうすると結果的に中国語の語順と日本語の語順が反対になりますので、注意が必要です。

去         看海宝
        ×
海宝君に会いに   行く

ところが、こんな言い方を聞いたことはありませんか?

我买东西去。
wŏ măi dōng xi qù
わたしは買い物に行く。

連動文の原則(時間順に並べる)に著しく反していますよね!(笑)

連動文を使うなら:

我去买东西。
wŏ qù măi dōng xi
わたしは買い物に行く。

と言うはずです。でも実際「我买东西去」という言い方もかなりあるのですよ。

ただし条件があるようで、この文の場合であれば「买东西(買い物をする)」がこの一連の動作の最終目的でなければならないようです。ですから、次のような文は成立しにくいようです。

×我 找李老师 去 表示感谢。
(わたしは李先生を訪ねて感謝の気持ちを表しました)

この場合、「找李老师(李先生を訪ねる)」が最終目的ではなく、「表示感谢(感謝の気持ちを表す)」が最終目的ですよね?であれば、この文は連動文で次のように言わなければならないようです。

我 去 找李老师,向他表示感谢。
wŏ qù zhăo lĭ lăo shī , xiàng tā biăo shì găn xiè
(わたしは李先生を訪ね、彼に対して感謝の気持ちを表しました)

まぁ、ちょっと不安な人は、どんな場合でも連動文を使うようにすれば、間違わなくてすみますね(笑)。

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