第158回 変化

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何度か書いていますが、伊藤はもう中国語を勉強し始めて20年以上になります。

なんと1987年ですよ。古い話ですよねぇ(笑)。

さすがに20数年たつと、色々と変わるものです。

人民服、もう見なくなりましたね〜。僕が初めて中国に旅行に行ったのは1988年でしたが、まだ北京でもごく少数ながら人民服の人を見ました。(留学していた時、なぜか日本人留学生で2人も人民服を日常的に着ていた人がいましたっけ…笑)

2005年に久しぶりに中国に行ったのですが、本屋さん(に限らないでしょうが)の店員がちゃんと接客していてびっくりしました(笑)。20数年前は、本屋でほしい本をカウンターの向こうに見つけて店員さんに取ってもらおうと思っても、店員さんはおしゃべりに夢中で呼んでも来てくれないし来てくれてもすごく不機嫌で怖かった覚えがあります。ところが、最近はあちらから声を掛けてくれますからねぇ。

他にも色々変化はありますが、このメルマガのテーマは「中国語学習」ですから、テーマに沿った変化を見てみましょう。

発音

中国語を教えていると、生徒さんたちの色々な試行錯誤に接することができます。中国語の発音は難しいですからねぇ。皆さん色々と研究してくださいます。

その中で、たとえば「xī」という発音を「スィー」のように発音する人が時々います。

xiの発音は、日本語の「シー」のような音でいいと思うのですが、これを「スィー」とやってしまうのは明らかに英語の影響ですね。ベタベタな日本語発音で「シ」って言っちゃっていいのだろうか、とついつい思ってしまうのでしょうか。

そういう時はいつも訂正させていただくのですが、、、実は最近若い中国人の中で「スィー」に近い発音をする人が結構いるような気がしています。

どうもその方が、カッコイイと思っているような気さえするのですが、勘違いでしょうか(笑)。広東語とかの影響なのですかねぇ?不思議な気がします。

言葉

人に呼びかける時、なんと呼びかけようか考えること、ありませんか?

李さん!と呼びかけたい時なんかだと、テキスト等には「小李!xiăo lĭ」とか「老李!lăo lĭ」といった言い方が出てきますが、これは結構親しくないと使いにくい気がしています。まだ知り合って間もない時点では、さすがに勇気が必要ですよね。

だから男性だと「李先生!lĭ xiān sheng」というように「〜先生」と言うのが無難だと思って僕は多用していますが、女性は困るのです。女性に「〜先生」はふつう使いません。若い女性なら「小姐xiăo jiě」というのがありましたが、これも最近は夜の女性のイメージが濃くなってきていて使いにくくなってきたと聞きます。「〜女士nǚ shì」という言い方もありますが、ちょっと大げさな気もします。というわけでそれほど親しくない女性を呼ぶ時ってなんとなく困るのです。

昔はよかった(笑)。

20年前なら「同志!tóng zhì」でよかったのです。

老若男女、誰にでも使ってよい、本当に便利な言葉だったのです。しかしもう最近はすっかり姿を消してしまって、それどころか別の意味まで持ってしまって、もう使えません(使ったら失笑を買いそうな単語になってしまいました)。残念ですね〜。

教え方(?)

最近、とある大学の中国語学の先生が書いているブログを時々拝見しています。中国語の話題満載で、勉強になります。

で、そのブログで初めて知った事実が!

例えば「远yuăn」という発音。これは「-uan」と綴ってありますが、本当はこれはuの上に「・・」がついている「ウムラウト」の音、つまり「-üan」という鼻母音なのです。

だから例えば「管guăn」の「-uan」と見かけが同じなので発音も同じと思ってしまいがちですが、実は違う音です。

実際僕には全然違う音に聞こえる気がします。
「yuan」…(無理にカタカナで書くと)「ユエン」のように聞こえる気がします。
「guan」…(無理にカタカナで書くと)「グワン」のように聞こえる気がします。

僕が初心者の頃は、このように習いましたし、実際にそのように僕の耳には聞こえます。でも「yuan」を「ユアン」のように発音する中国人がいるのもよく知っているので、僕が教える時は「ユエンと覚えてください。でもユアンと発音する中国人もいます」というようにお教えしています。

ところが、そのブログを見ると、最近では「ユエン」ではなく「ユアン」と教えるのが主流なのだとか。

衝撃でしたね〜。どうしてこういうことになったのでしょうか。僕の耳では、20年前も現在も、このyuanという発音に関しては変化していないと思うのですが〜。

おそらく「yuan」等と「guan」等とで生徒さんが混乱するのを防ぐため、いっそ同じ音だということにしたのではないでしょうか。それはそれで有効な教え方かもしれませんが、明らかに違う音なのにな〜とビックリしました。

長くやっていると色々刺激的な経験(?)ができて、いいですね〜。

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