第157回 よく使うものこそ要注意

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中学2年生の頃に、英語の動詞の過去形とか過去分詞形を習いましたっけ。

英語の動詞の過去形って、語尾に-edをつけるだけで、ホッとした覚えがあります(笑)。

でも、-edをつけるだけの規則変化動詞だけでなく、不規則な変化をする動詞もあり、これを覚えなければならなくて面倒でしたよね~。

ある先生が言いました。

「不規則変化の動詞っていうのはね、よく使う動詞ばっかりなんですよ。よく使うから不規則になっちゃうのよね~。」

「よく使うから不規則になる」のかどうかはともかく、確かに不規則変化の動詞の表を見ると、日常でよく使いそうな動詞ばかりです。たとえば:

do – did – done(する)
know – knew – known(知っている)
write – wrote – written(書く)

これが事実ですから仕方ありません。よく使う単語ばかりですからしっかり覚えなければなりませんよね~。

話は変わりますが、大学でフランス語を勉強したことがあります。

フランス語も英語と同じインドヨーロッパ語族の言語です。つまり先祖は同じ。だから、フランス語の多くの語彙が英語と形も音も大変似ています。たとえば:

expérience(仏・経験)⇔ experience(英・経験)

この語彙なんてそっくりですよね~。でも、ごく日常的な語彙については、英語とフランス語ってかなり違うものも結構あるみたいです。たとえば:

chien(仏・犬)⇔ dog(英・犬)
ami(仏・友達)⇔ friend(英・友達)

もちろん、日常的な語彙でも英語とフランス語でそっくりな語彙だってありますが、全体的な印象として、論文などに出てくる難しい語彙は結構英語とフランス語で似ていて、フランス語の論文を読んでいてもなんとなく意味が想像できたりするのに、日常会話的なものは想像もつかない意味の語彙がわりとあるな~、と思ったのです。

同じようなことが日本語と中国語にも言えるような気がしています。つまり、難しそうな語彙は日本語と中国語は似た形(もしくは全く同じ形)であるものが結構あり、ごく日常的な語彙では違う形をしているものが目につく、ということです。

たとえば:

狗(gŏu)⇔ 犬(いぬ)
袜子(wà zi)⇔ 靴下(くつした)
水果(shuĭ guŏ)⇔ 果物(くだもの)
蔬菜(shū cài)⇔ 野菜(やさい)
手纸(shŏu zhĭ)⇔ 塵紙(ちりがみ)
信(xìn)⇔ 手紙(てがみ)
钟(zhōng)⇔ 時計(とけい)

以上の語彙は、結構日常的な語彙で、日中で形の違う言葉です(もちろん、日常的な語彙で同じ形の語彙もたくさんあります)。

ですから、よく使う日常的な語彙は、ちょっと注意ですね。たとえば「野菜(やさい)」と言いたくて中国語でも「野菜yě cài」と言ったら、野草や山菜のようにとられてしまうかもしれません。「手紙(てがみ)」と言いたくて「手纸shŏu zhĭ」と言ってしまうと、塵紙のことと思われてしまいます。「靴下(くつした)」や「時計(とけい)」に至っては、「靴下xuē xià」とか「时计shí jì」と言っても全く通じないことでしょう。

僕はずっと前、「冷蔵庫」と言いたくて、とっさに「电冰箱diàn bīng xiāng」という語彙が出てこなかったので、思い切って「冷藏库lěng zàng kù」と言ってみたのですが、全然通じませんでした(笑)。

でも反対に、新聞で見る言葉や論文で出てくる言葉などでは、日本語と同じ語彙も多々あり、中国語の語彙が出てこなくてとりあえず日本語の語彙を中国語読みしてみると通じた、ということが何度かありました。

何が言いたいか、というと、自分の語彙が足りなくて何と言っていいかわからない時、とりあえず日本語の語彙を中国語読みしてみるのも1つの手ですが、日常的な語彙ではその方法が通じないことも多く、その場合は当然筆談しても通じないので、日常的な語彙ほどしっかり覚えましょうね、ということでした(笑)。

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