第155回 筆順

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皆さんは小学生の頃、漢字の書き取り練習をイヤというほどやらされたと思います。僕も漢字ドリルを一所懸命やった覚えがあります。

その時、結構うるさく言われたのが「筆順」だったのではないでしょうか。

僕は、国語はそんなに得意科目ではありませんでしたが、漢字テストだけは結構得意でした。筆順にもうるさかったので、今でも他の人がおかしな筆順で書いているのを見るとちょっと気になります。

さて、中国語を習い始めた頃のこと、中国人の先生が黒板に字を書くと、何か違和感があるのです。どうも筆順がおかしいのですね。

たとえば、「王」という字。

これは、「一 → T → 干 → 王」という順番で書きますよね?

ところがその中国人の先生はこんなふうに書いていました。

「一 → 二 → 干 → 王」

やはり漢字の国の人とはいえ、筆順を間違って覚えている人もいるのだなぁと、お気楽に考えていたのですが、実はそうではないことを最近知りました。

なんと、中国では「王」という字は「一 → 二 → 干 → 王」と書くのが正しい筆順なのだそうです!

日本とは書き方が違うらしいのです。びっくりですよね!

「巨」という字はどう書きますか?

これは結構間違って覚えている人が多そうですが、まず左側の縦線から書き始めるのが日本流です。つまり、縦線を1本書いた後は、上から「一 → コ → 一」の順番で書いていくのです。

ところが中国の筆順では、上から「一 → コ」と書いた後、左上から「L」を書いておしまいです。この方が日本の筆順より一画少なくてすむし、なんとなく書きやすい気もしますね。

「田」はどう書きますか?

「| → 冂」 ここまでは日本も中国も同じなのですが、この囲いの中の「十」の筆順が違うのです。

日本は「縦 → 横」の順で書きますよね?でも中国語は「横 → 縦」の順です。

「田」なんて、小学校1年で習いそうな簡単な漢字ですのに、日中で筆順が違うなんて驚きですね~。でも考えてみれば数字の「十」なら日本でも「横 → 縦」の順で書くのに、どうして「田」の字の中身の「十」は「縦 → 横」なのでしょうか。。。

どうも日本語の筆順のほうが、旗色が悪いかもしれません(笑)。

それにしても、同じ字なのに、そして僕たちは「これが正しい書き方です!」というふうに学校の先生に教え込まれてきたというのに、漢字のふるさとの中国では別の筆順で書かれているなんて!

筆順なんて、実はいい加減なものなのかもしれませんね。

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