第154回 略称

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

世界のさまざまな組織等の名称、結構長いものが多いので、日本でもよく略称を用いますよね?

中国でも事情は似ていて、中国語は省略するのが大好きみたいです(笑)。日本語と中国語で正式名称と略称を比べてみましょう。

国際連合

第2次世界大戦が終わってから、世界平和を目的として設置された組織が、国際連合ですね。皆さんも当然ご存知と思いますが、日本では「国連」と略されています。

これ、中国語で何と言うか知っていますか?

联合国

lián hé guó
(もともとの名称が短いので、略称はありません)

初めて知った時は、不思議な気がしました。日本語の「国際連合」は、組織っぽい名前ですが、「联合国」だと組織というより国という気がしたりして(笑)。

考えてみると、第2次世界大戦で日本・ドイツ・イタリア(枢軸国)と戦った国々(アメリカ・中国・ソ連等々)は連合国(联合国)と呼ばれていましたね。世界史で習った覚えがあります。国際連合は、連合国が中心となって作った組織ですものね。英語でも、連合国はUnited Nationで、国連はUnited Nationsですから、中国語の言い方は英語に習ったものなのかもしれません。

安全保障理事会

 国連の安全保障理事会、日本語では「安保理」と略しますね。「あんぽり」という音がなんだかかわいいというか、間抜けな感じで、個人的には「なんだかなぁ」と思いますが(笑)。

「安全保障理事会」は中国語では

安全理事会
ān quán lĭ shì huì

と言い、略称は

安理会
ān lĭ huì

と言います。

何と言っても「理事会」の名前なのですから、最後が「会」で終わるほうがどう考えてもいいですよね~。日本語が変だ(笑)。

世界銀行

これも国連の機関ですね。日本では「世銀」と略したりします。

中国語では

世界银行
shì jiè yín háng

つまり日本語と同じ言い方です。ただ、略称はちょっと違います。

世行
shì háng

日本語の感覚から言うと「世銀」のほうが銀行っぽくていいと思うのですがね~(笑)。

まぁ、中国語では「中央银行zhōng yāng yín háng」のことを「央行yāng háng」と略したり、銀行の支店のことを「分行fēn háng」と言ったりしますので「行háng」という字から銀行のイメージを思い浮かべやすいのかもしれません。

全人代

中国の国会にあたる全人代。日本のニュースでもよく報道されますから、皆さんも聞いたことがあることと思います。日本で「全人代(ぜんじんだい)」と言っているこの会議、正式名称はこう言います。

全国人民代表大会
quán guó rén mín dài biăo dà huì

そこで日本では、「全国」の「全」、「人民」の「人」、「代表」の「代」の字を取って「全人代」と略しているのですが、実はこれは日本だけの略称で、当の中国では、そう略していません。中国ではこう言います。

全国人大
quán guó rén dà

しかし、不思議ですね。国際組織の名前の略称が日本と中国で言い方が違っても、ちっともおかしくありませんが、「全国人民代表大会」は元々中国のものです。それなのに、日本で勝手に略称を作ってニュースなどでもバンバン使っているのです。どうしてこんなことになったのでしょうねぇ。まぁ、変更すると混乱するでしょうから、今後もこのままなのでしょうが。

中国語翻訳のお問い合わせはインターブックスにどうぞ

それぞれの国の事情を理解したネイティブ翻訳者が翻訳を担当いたします。
台湾語をはじめ北京語、広東語、上海語などの方言や簡体字、繁体字などにも対応しています。
電話番号 03-5212-4652
お問合せはこちら

関連する記事