第149回 守備範囲

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フランス語では「チョウチョ」も「ガ」も「パピヨン」って言うそうですね(笑)。

日本では、チョウチョは多くの人が好きですが、ガを好きだという人は少数派でしょうね。でもフランス語では同じ単語で両者を言い表すとは、初めて知った時は結構驚きました。

こんなふうに、単語には守備範囲のようなものがあって、言語が変われば単語の守備範囲も微妙に違ったりします。いえ、むしろ、守備範囲が全く同じ単語を探すほうが難しいかもしれません。

お皿

日本語だと、小さな小皿も鯛の尾頭付きを盛り付けるような大皿も、すべて「お皿」と言って差し支えありませんが、中国語だと大きさで言い分けます。

碟子・・・小皿
dié zi

盘子・・・大皿
pán zi

どのくらいの大きさで言い方が変わるのかよく分かりませんが、まぁそれは日本の「小皿」がどのくらいの大きさから小皿なのか言いにくいのと同じですから、質問しないでくださいね(笑)。

同じように大きさで言い方が変わるのが・・・

日本だと大きかろうが小さかろうが、箱は箱ですが、中国語では皿と同じように大きさで言い分けます。

盒子・・・小さめの箱
hé zi

箱子・・・大きめの箱
xiāng zi

「盒」なんていう漢字、日本では使わないな~なんて思いつつ、ふと遠い記憶から呼び覚まされた日本語の単語が一つ。それは「飯盒(はんごう)」。

もしかして平成生まれの若者だとこんな単語すら知らなかったりするのでしょうか。僕は小学4年生の時に学校で森の中でキャンプのようなことをさせられて、飯盒すいさん、やりました。「飯盒」の「盒」って、「箱」っていう意味だったのですねー。なんだか納得。

いす

日本語の「いす」と言えば、腰掛ける道具ですが、中国語には日本語の「いす」に当たる言葉が2つあります。

椅子・・・背もたれのある「いす」
yĭ zi

凳子・・・背もたれの無い「いす」
dèng zi

余談ですが、「椅子yĭ zi」を数える量詞が「把bă」なのは、背もたれを持って運ぶからだそうです。量詞「把」は何か取っ手のようなものがあるものを数えるのに使うので、「椅子」の量詞が「把」というのは、これで納得がいきました。では背もたれの無いいす「凳子」はどんな量詞で数えるのかと思うと、机とかと同じ「张zhāng」がいいそうです。まぁ「把」を使っても大丈夫らしいですけどね。

映画

映画というと、大スクリーンで見る動画のこと、という感じでしょうか。

以前、中国語の授業を受けていた時、最近の出来事を話してくださいといわれたので、ディズニーの映画を見に行ったというようなことを話しました。僕はその時「电影diàn yĭng」という単語を使ったのですが、先生からこんなふうに言い直されました。

卡通片
kă tōng piàn

「卡通」というのは英語の「cartoon(漫画)」を音訳した単語です。つまり、アニメ映画は「电影」ではなく「卡通片」と言ったほうがいいらしいのです。

守備範囲を覚えるのはなかなか難しいですね。でも思い切って、当たって砕けて、身にしみて覚えていくのが一番の近道のようです。イッパイ恥かいて覚えましょうねー。

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