第136回 慣用句

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日本語にもたくさん慣用句がありますよね。たとえば「骨を折る」「手を焼く」「目をつぶる」「鼻をあかす」等々。とても面白いですね。

中国語にももちろん慣用表現はあります。たとえば:

・吃醋

chī cù

これは「嫉妬する」という意味です。直訳すると「酢を食べる」ですね。どうしてこれが「嫉妬する」意味になったのかよく分かりませんが、何か想像すると面白いです。

・吹牛

chuī niú

これは「法螺を吹く」という意味です。日本語のほうも慣用句ですね(笑)。直訳すると「牛を吹く」ですか?意味がよく分かりませんね~(苦笑)。

牛の皮に空気を入れて風船のようにしたもので筏を作ったことから出た言葉らしいです。要するに、牛の皮に空気を吹き込むと更に大きくなりますよね?そのように話を大きくすることをこのように言うようになったようです。

とまぁ、こういう言葉は、直訳と実際の意味がかけ離れているので面白いし、かえって覚えやすかったりするのですが、実はもっと地味な慣用句(と言っていいかどうかわかりませんが)もあるのです。今日はそれをちょっと紹介してみましょう。

・有办法

yŏu bàn fă

直訳すると「方法がある」で、別にそれ以外に特別な意味があるわけではありませんが、たとえばこんなふうに使うことができます。

・你真有办法!

nĭ zhēn yŏu bàn fă

これはよく耳にする表現なのですが、実に日本語に訳しにくいです。とても工夫の上手い人がいて何か面白いことをしていた時に「你真有办法!」と言ったりします。「色々な方法を考え出す人だな~」という感じでしょうか。

要するに、この「有办法」という3文字で1つの形容詞のように使っているのです。地味だけど面白い慣用表現だと思います。

・是时候

shì shí hou

直訳すると、、、「時間です」でしょうか。「是」も「时候」も、いずれも取り立てて珍しくもない、ふつうに使うふつうの単語ですよね?

しかしこの2つの単語が結びつくと、ちょっと面白い意味になります。たとえばこんなふうに使います。

・你来得正是时候!

nĭ lái de zhèng shì shí hou

君、丁度いい時に来たね!

つまり、「是时候」の3文字で「丁度いい時である」というような意味の形容詞扱いになるわけです。否定することもあります。

・你来得真不是时候!

nĭ lái de zhēn bú shì shí hou

君、本当に悪い時に来たね!

日本語でよく「タイミングが いい/悪い」というような表現がありますが、丁度そんな感じでしょうね。

・有的是

yŏu de shì

これも、この3文字で1つの形容詞のように使えます。たとえば:

・我钱有的是!

wŏ qián yŏu de shì

僕はお金ならいくらでもある!

以下のように言うこともできます。

・我有的是钱!

wŏ yŏu de shì qián

後者は直訳すると「私が持っているものは、金だ」となりえるので、そこから考えると「金ならいくらでもある」という意味になることは想像がつきそうですが、前者のように言われると「は?」と思ってしまうと思います。

「有的是」で「たくさんある」というような意味だと知っておくと、何ほどのこともありませんので、覚えておきましょう。

慣用句といえば、動物が出てきたり体の一部が出てきたりするものが多いですが、ちょっと地味なこういう単語も結構魅力的で面白い存在です。

また機会を見てご紹介しますね。

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