第125回 軽声

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最近、仕事がらみで中国語検定4級の問題と向き合う機会が結構あります。

中国語検定4級、皆さんは受けられたことがあるでしょうか。4級は重要な文法がほぼ網羅されているので、初級段階がほぼ終わったくらいのレベルの人に丁度いい試験だと思います。機会があったらぜひ受けてみてください。

さて、発音の問題を見ていると、ピンインや声調をしっかり把握できていないと解けない問題も多いことがわかりますね。例えば「花」という字の正しいピンイン表記を選ぶ問題で、huāという正しいものの他に必ず fā というような選択肢が含まれています。

確かに、我々日本人がhuāというピンインを見ると、カタカナで「フア」と書いてしまいがち。「フア」というふうに覚えている人は、こういう問題を見た時に「huā」か「fā」か迷ってしまうかもしれませんねぇ。こういう問題の対策としては、「huā」が「フア」ではなく「ホワ」という音に近いことをよく覚えておくこと、そして、早い時期にカタカナを卒業してピンインをしっかり覚えるようにすること、でしょうね。

さて、まぁこういう明らかな違いは覚えやすいのですが、ある程度中国語を勉強してきた人にとってかえって足をすくわれてしまうのが、軽声がらみの問題です。

今回、中国語検定4級の試験問題と向き合うまで、伊藤はあまり軽声というものをそんなに意識していなかったように思います。また、中国人の中国語を聞いていても、軽声のはずのところを軽声で読んでいなかったりするものですから、僕もあまり厳密に考えなくなりました。

でも、検定試験ではそういうわけには参りません(笑)。

「朋友」この単語、どう読みますか?

正しい発音は「péng you」です。「友」という字は単独では「yŏu」と読みますが、「朋友」を辞書で見てみると、まず100%、「友」の字は軽声で表示されています。第2声の後の軽声は低くなりますから、事実上第3声を軽めに読むのとほとんど変わらなくなってしまいますので、意識しておかないと忘れがちになってしまうことでしょう。

「学生」はなんと読みますか?

正しい発音は「xué sheng」です。「生」という字は「shēng」と発音しますが、「学生」という時「生」は軽声になるのですね。

ところが、これは実際には「xué shēng」と発音する中国人のなんと多いこと!初めは方言の影響かと思っていたのですが、そうでもないようです。なんだか困りますね。実践で中国人と話しなれている人ほど検定試験では注意しなければならないかも(笑)。

「多少钱?(いくらですか?)」はどう発音しますか?

正しい発音は「duō shao qián」です。「多少」は疑問詞として使う場合、「少」を軽声で読むことになっているようです。でも実際、「少」が軽声だと意識している人がどのくらいいるでしょう。第1声の後の軽声は低く読みますが、第3声で読んでも低くなるわけですから、第3声だと思って発音してもほとんど変わらないと思いますよね。

「打算(~するつもりだ)」はなんと発音しますか?

正しい発音は「dă suan」だそうです。でもこれは、本当に「算」を軽声で発音しているのでしょうか。僕の耳には、どうしても第4声、すなわち「dă suàn」と言っているようにしか聞こえません。

第3声+軽声のイントネーションは、日本語で言えば、子供がいけないことをしたときにお母さんが子供をたしなめて「だ~め」という時のイントネーションに似ています。

つまり、「だ~」の部分は低く抑え、「め」の部分は少し高めに軽く添える感じです。

もし「打算」の発音が「dă suan」だったとしたら、「だ~め」と同じように発音されるはずです(「め」というところで「スワン」と言わなければならないので大変ではありますが…笑)。でも、誰が言うのを聞いても「suan」には下降の調子(すなわち第4声)が感じられます。僕が勝手に第4声と思いこんでいるのでそう聞こえてしまうのかなぁ。。。

どっちが本当なのでしょうか。というか、誰が判定しているのでしょうね。「打算」の「算」を軽声で読むことに決めた人に、是非お会いして色々お話を聞いてみたい気さえしますね~。

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