第117回 どっちがホント?

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ず~っと前、辞書に載ってる発音では読まれない単語があるという話を書きました。

例えば「角色(役割り、配役)」はjué sèが正しい発音ですが、実際にはjiăo sèと読む人も結構います。「比较」はbĭ jiàoが正しい発音ですが、実際にはbĭ jiăoと読む人が非常に多いですね。

他にも「一会儿yí huìr」がyì huĭrと読まれたり、「献血xiàn xuè」がxiàn xuěと読まれたり、というようなことを書きました。

ただ、これらは、辞書に載っている「正しい」発音をしても通じると思うのですが、実はもっと深刻な単語も結構あるのだなということを最近知りました。つまり、辞書に載っている「正しい」発音をすると、聞き取ってもらえないような単語もあるようなのです。

重创

「重傷を負わせる」とか「大きな痛手」というような意味です。「创」という字は「創る」というような意味もありますが、日本語の「銃創」という言葉からも分かるように「傷」という意味もあります。

中国語ではこの字を意味の違いによって読み分けます。

「創る」という意味の時はchuàng 例:「创造」chuàng zào(創造する)

「傷」という意味の時はchuāng 例:「创口」chuāng kŏu(傷口)

「重创」は意味から考えると当然zhòng chuāngと読むことになるはずです。実際辞書にもそう書いてあります。

ところが、実際に中国人の口から出てくる発音はzhòng chuàngなのです!

しかも、正しいはずのzhòng chuāngという発音は非常に違和感がある、とのこと。複数の人に尋ねましたが、みんな辞書を見て驚いていました。不思議ですよね~。

先日、シロアリのことを話していた時、ある中国人が「蚁穴(アリの巣)」のことをyĭ xuèと読みました。

僕も特に違和感なく聞いていたのですが、何気なく辞書を調べてみると、「蚁穴」の発音はyĭ xuéと書いてありました。

えええ?と思って当の中国人に「辞書にはyĭ xuéって出てるよ」と伝えると、そんなはずは無い!と言って他の辞書を調べ始めましたが、どの辞書を見ても全てyĭ xuéと書いてありました。

他の人が「では、『穴位(鍼灸のつぼ)』を調べてみようよ。これはxuè wèiって読むはずだから」と言い出したので調べてみると、これまた全ての辞書にxué wèiと書いてありました。

中国人もビックリ(笑)。

xué wèiなんて聞くと「学位(学位)」と思ってしまう、と当の中国人も困惑顔でした。不思議ですねー。方言の影響というのではないようですよ。

ウナギ

ウナギのことを中国語では「鳗鱼」と書きます。僕ははじめてこの単語を見た時、特に調べもせずmàn yúだと思い、そのまま信じ込みました。

そして、ある日、CCTV(中国中央電視台)のニュースを見ていると、ウナギの話題が出てきたのです。で、そのニュースの中でもキャスターがmàn yúと読んでいたので、僕の頭の中では「鳗鱼」=「màn yú」だというふうに定着しかかったのですが、何となくその時辞書を開いてみたのです。

すると、どうでしょう(笑)。

辞書に書いてある発音は、mán yúだったのです!!!

え?だって、最も正しく中国語を話すはずのCCTVのアナウンサーがmàn yúって読んでいたのですよ!なのに、辞書はmán yúだなんて!

と思って色々な中国人に尋ねてみたのですが、みな口をそろえて「ウナギはmàn yúだよ」というのです。で、辞書を見せるとみんなビックリするのです。そして「mán yúなんて聞いても何のことか分からない」と言う始末。

本当に不思議ですよね。中国語は、辞書があてにならないのでしょうか。それとも、中国人が発音を間違っているのでしょうか。。。

辞書があてにならないとすると、ちょっと厄介ですね~。

僕たちは何を信じて中国語を勉強すればいいのやら(苦笑)。

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