第116回 連動文の話

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先日、ある企業での中国語研修で連動文を勉強しました。

連動文はご存知でしょうか。1つの主語につき、対応する述語が2つ以上あるものですね。例えば:

我去书店买书。

wŏ qù shū diàn măi shū

わたしは本屋へ行って本を買う(わたしは本を買いに本屋へ行く)。

この文では「我」という主語に対して、「去书店(本屋へ行く)」という述語と、「买书(本を買う)」という述語が続いています。しかも、2つの述語の表す行動には関連性があり、単なる並列ではありません。こういう文を連動文というのですね。

で、ある生徒さんから「連動文に『了』をつけたい時はどうするのか」という質問をいただきました。

述語が2つあるということは、動詞が2つあるわけですから、その内のどちらの動詞に「了」をつけるのか、という疑問が出るのも当然ですね〜。

連動文の述語は、単なる並列の関係ではないと上で書きました。並列でない以上、優劣というか、両者に差があるわけですね。どちらの方が、より大事な行動なのでしょうか。

「去书店(本屋へ行く)」と「买书(本を買う)」は、どちらが最終目的かというと、「买书」です。「去书店」は目的ではありませんよね。

また、連動文は動作の発生順に動詞句を並べる、という原則があるのですが、その原則から言うと「去书店」は一連の動作の内の途中の段階でしかありません。最終的には「买书」という行動が行われるわけです。そう言う意味では

「去书店」<「买书」

という図式が成立しそうです。

であれば、やはり「了」は、一連の動作の途中につけたくはないでしょう。というわけで、「了」は後ろの動詞句につけます。

・我昨天去书店买书了。

wŏ zuó tiān qù shū diàn măi shū le

わたしは昨日本屋に行って本を買いました。

(わたしは昨日本を買いに本屋に行きました。)

「了」だけでなく、「过guo」も同じです。

・我去看过。

wŏ qù kàn guo

わたしは見に行ったことがある。

(*「×我去过看」とは言いません。)

連動文は、後ろの動詞句が目的を表すものがとても多いですが、前の動詞句が手段を表すような文も少なくありません。その文を見ると、「了」や「过」が後ろの動詞句につくことが更によく分かると思います。

・他坐飞机去中国。

tā zuò fēi jī qù zhōng guó

彼は飛行機に乗って中国に行く。

(彼は飛行機で中国に行く。)

この文では「坐飞机(飛行機に乗る)」が「去中国(中国に行く)」の手段を表しています。それゆえ日本語では、「飛行機に乗って」よりも「飛行機で」と訳した方が日本語らしいですね。

こうなってくると、「坐飞机」と「去中国」の関係は

「坐飞机」<「去中国」

となっていることがよく分かります。ですからこの文に「过」をつけるとこうなりますね。

他坐飞机去过中国。

tā zuò fēi jī qù guo zhōng guó

彼は飛行機で中国に行ったことがある。

というわけで、連動文では「了」や「过」は後ろ側の動詞句につける、ということが言えるわけです。

お分かりになりましたか?

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