第115回 ズレ

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年々花粉症を発症する人が増えているようですが、皆さんは花粉症ですか?

伊藤の花粉症歴は長くて、おそらく小学生の頃から花粉症だったのだと思います。当時は風邪を引いたのだと思っていましたが。

ちなみに中国には花粉症のような現象はあまり無いらしく、ある中国人の友達はこの時期中国に避難しています(笑)。そういえば1988年の3月に初めて中国に旅行に行った時も、中国では全く花粉症の症状が出なかったのを思い出しました。この時期は「避暑」ならぬ「避花粉(?)」で中国に行きたいですね〜(笑)。

さて、中国の人と話していると、同じ東アジアの人間だから顔も似ているし瞳の色も同じだし、ついうっかり自分と同じと思ってしまいがちですが、時々「あ、やっぱり日本人と中国人ってはっきり違うんだな〜」と思うことってありますよね。

話すときの表情とか、ものの考え方とか、色々違いはありますが、このメルマガは一応言語についてお話しているので、言語についての違いを見てましょう。

楽器演奏

先日、「〜〜が打楽器を演奏します」という意味の日本語を中国語に訳す必要があったので、こんなふうに訳しました。

〜〜将演奏打击乐器。

〜〜jiāng yăn zòu dă jī yuè qì

僕は自信満々だったのですが、ある中国人に見てもらうと、「演奏」という動詞の目的語に直接楽器名を持ってきても大丈夫だろうか?と疑問を提示されてしまいました。「演奏交响乐(交響曲を演奏する)」とは言うけど、楽器を目的語にするのはちょっと自信がないというのです。

日本語で「トロンボーンを演奏する」とか「バイオリンを演奏する」というのは、おそらく全く問題ないと思います。まぁ、一般には「トロンボーン」のような管楽器は「吹く」と言い、「バイオリン」のような弦楽器は「弾く」と言いますよね?でも別に「演奏する」と言っても全くおかしくないと思います。

でも中国語ではちょっとおかしいのでしょう。少なくともこの中国人の友人は、違和感を覚えるということで、こんなふうに直してくれました。

〜〜将用打击乐器为您演奏。

〜〜jiāng yòng dă jī yuè qì wèi nín yăn zòu

辞書を見ると、「演奏琵琶」という例があるので(『漢英大辞典』第二版上海交通大学出版社)、ダメではないのかもしれませんが、少し違和感を覚える中国人がいる以上、ちょっと気をつけたほうがいいでしょうね。

将棋や囲碁

1987年、今から22年前、伊藤が中国語を勉強し始めた年ですね。最初に使った中国語のテキスト本文に、学校のクラブの話題が出てきたのです。

・有棒球俱乐部、网球俱乐部、篮球俱乐部、排球俱乐部、柔道俱乐部、围棋俱乐部……。

yŏu bàng qiú jù lè bù、wăng qiú jù lè bù、lán qiú jù lè bù、pái qiú jù lè bù、róu dào jù lè bù、wéi qí jù lè bù…….

野球部、テニス部、バスケットボール部、バレーボール部、柔道部、囲碁部……。

そしてその後、会話の聞き手が次のような質問をします。

・除了体育方面的俱乐部,有没有音乐、戏剧方面的?

chú le tĭ yù fāng miàn de jù lè bù, yŏu méi yŏu yīn yuè、xì jù fāng miàn de ?

スポーツのクラブ以外に、音楽や演劇といったものはありますか?

僕は、何も考えず(というより、発音やら文法やらが気になって内容まで考えていなかった…苦笑)、ふつうにスルーしてしまったのですが、あるクラスメートが授業後に話しかけてきました。

「囲碁ってスポーツなの?」

そういえば、このテキスト本文に書いてあることを見ると、野球部やらテニス部といったスポーツのクラブが並ぶ中、最後に「囲碁部」が並び、それを聴いた相手が「スポーツ以外に…」と言っているのですから、囲碁はスポーツ扱いされていますよね。

言われてみると不思議だな〜と思ってその後折りに触れて調べたり尋ねたりして、やはり中国では囲碁や将棋やチェスはスポーツ扱いであることが分かりました。

理由は色々あるようですが、なんとなく納得しやすい説明は「将棋や囲碁は頭を使う。頭も体の一部。スポーツは体を使って行うものだから、囲碁や将棋もスポーツである。」というものです。

日本では、囲碁部や将棋部やチェス部があれば、まず間違いなく「文化系クラブ」扱いになりますよね?でも、中国では体育系扱いです。

なんだかすごく不思議ですね〜。

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