第113回 消えてしまった

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僕はどちらかというと病気知らずな方で、風邪を引いたりすることは、ないわけではないのですが少ないほうです。

寒いのよりは暑いほうが好きですが、寒さにもわりあい強いほうで、基本的にオールシーズン、エアコンは使いません(扇風機と電気ストーブは使います…笑)。

でも、不惑も過ぎましたし、そろそろ体のことも気をつけなければならないと思っています。

さて、僕は厄年の時に生まれて初めてインフルエンザにかかりました。皆さんは大丈夫ですか?皆さんも気をつけてくださいね。ところでインフルエンザって中国語でなんと言うかご存知でしょうか。

流行性感冒(略して流感)

liú xíng xìng găn mào(liú găn)

これを見て「へ〜、そうなのか〜」と思う人と「あれ?見たことあるな?」と思う人と、分かれるかもしれませんね〜。元々この中国語を知っている人は別ですけど。

実は、日本語も昔はこう言っていましたよね?年配の方々ならご存知でしょう。僕は今40歳+αですが、親の世代がよく「流感(りゅうかん)」と言っていたり、漫画のドラえもんなんか読んでいると時々「流感」という語彙が出てきていたような記憶があります。

でも日本では、いつのまにか、「インフルエンザ」という外来語が主流になって、「流行性感冒」や「流感」という言い方はあっと言う間に駆逐されてしまいました。今や、若い人に「流感」なんて言っても分からないことでしょう。

こういう語彙って結構あるようです。なんだか残念ですね。というのは、せっかく日本語と同じなのに、日本語で使わなくなってしまったので、中国語の単語を新たに覚えなければならないのですから。なんだか損ですよね〜(笑)。

さて、この言葉を見て、何のことか分かりますか?もとから知っている人はごめんなさい。

熨斗

yùn dou

これも年配の人はすぐ分かるでしょう?日本語なら「のし」と読み、「火熨斗(ひのし)」とも言う道具です。「ひのし」と言っても、若い人にはわからないでしょうね。

先日ある会社での中国語研修でもこの単語を見せて意味が分かるかどうか尋ねてみたのですが、僕より少し年上の人がいるにもかかわらず、誰も分かりませんでした。いや〜、まぁ、僕が知っているのがおかしいのでしょうけどね(笑)。

正解は、「アイロン」です。

昔、日本では、底の滑らかな金属製の箱(?)に炭を入れて、その熱気を利用して衣服の皺を伸ばしていたのですね。そしてその道具を「火熨斗」と呼んでいたのです。これはまさにアイロンですよね!

日本では「アイロン」という外来語に取って代わられましたが、中国ではそのまま「熨斗」という言葉が残っています。電気アイロンは「电熨斗diàn yùn dou」、スチームアイロンは「蒸汽熨斗zhēng qì yùn dou」というふうに、今でも「熨斗」という言葉がしっかり生きていますね。

次はこれです。分かりますか?

行李

xíng li

これも最近の30代以下くらいの人に言ってもたいていは分からないと言われてしまうのです。まぁ、僕にとってもかなり古い記憶ですし、僕のうちはお寺でしたから、ちょっと状況が普通の家とは違ったのかもしれませんが。

これは旅行用の荷物のことですね。え?読み方が分からない?(笑)

「こうり」と読みます。

多分僕より上の世代の人なら、字面を見て「おお、日本語と同じだな!」と思われるに違いないと思います。

こんなふうに、日本語ではすっかり消えてしまった(もしくは消えかけている)言葉が中国語ではまだまだ使われているという場合も少なくありません。ちょっと興味を持って日本の戦時中の生活なんかを勉強されると、中国語の勉強にもなるし日本の歴史の勉強にもなって、一石二鳥ですよ〜(笑)。

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