第110回 発音上達法

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今日は、ちょっと発音の話など、つらつらとしてみたいと思います。

僕は、中国語の発音のことを考えるのが趣味のうちの1つになっています。気持ち悪い人ですよねぇ(笑)。

だから、まぁ、発音にはそこそこ自信があります。もちろん、まだまだ未熟な部分はあるし、最近気付いた欠点などもありますし、改善の余地は大いにありますが、訛りまくった田舎の中国人よりはずっと標準的な中国語を発音できると思っています(笑)。

なぜこうなったかというと、僕は口の中をどういうふうにすればどんな音が出るのか、というのを色々実験するのが好きなのですね。(←ますます気持ち悪いですね…笑)

その際、実は、中国語だけでなく日本語の発音と比較しながら分析していくと、分かりやすいことに気付きました。

例えば「r」という子音。

日本人の「らりるれろ」と中国語の「r」は全く印象の違う音ですが、ローマ字表記が同じなのでよく混同されます。でも全然違う音ですよね?ですから僕は、日本語の「らりるれろ」と英語の「r」と中国語の「r」をそれぞれ比較しながら説明するようにしています。

つまり、「ri」という音節の場合を例にとってみますと、、、

「り」…舌先が上の歯の根本辺りにくっついて、それをはじくような感じで発音している。

英語の「ri」…舌先を丸め込んで、それを「べたん」と元に戻すようにして「ぅりぃ」という感じで発音する。舌先はどこかにくっつくことはない。

中国語の「ri」…舌先をちょっと立てて、そのまま動かさず、どこもはじかないで、そのまま声を出す感じ。英語のように「べたん」と舌を動かすことは無い。

物事を正確に理解するには、似たものと比較するのが一番です。「r」という子音は中国語では難しい発音の内の1つだと思いますが、こうやって比較すると、どうすればいいのかハッキリしてきますね。

他にも「ji」や「qi」はどうやって発音するのか、と考えた時、どちらも口の形や舌の位置は日本語の「ち」と同じだと思うのです。で、息を控えめに出すと「ji」に、思い切り出すと「qi」になるわけですね。

「ha」なんて、日本語の「は」と同じように発音すればいいかというと、実はそうでもなくて、日本語の「は」よりもはるかに喉をこするようにして強く発音しますよね。

こんなことを考えていて、ある日、はたと気付きました。

実は、母語の発音の構造が分かっていないとダメなんだ、ということに気付いてしまったのです。

それからというもの、結構日本語の発音にも詳しくなっちゃった伊藤祥雄です(笑)。

日本人は中国語の第2声が苦手ですよね?苦手の人が多いと思います。それはなぜかというと、日本語の中に、上がり調子で言う音節がほとんどないからです。

せいぜい驚いた時とか意外な情報を耳にした時に「えええ?」という時くらいしか上がり調子を使いません。

ところが、関西弁には結構上がり調子の音節があるのです。例えば「目」。

標準語だと、短く「め」と言うだけでしょうが、関西では「めぇ」と長く読んで、しかも上がり調子(丁度中国語の第2声と同じ)で読むのです。他にも「木」もそうですね。これに気付くと、関西人は第2声が上手くなるかもしれません。

実は関西弁には第1声と第2声(もしくは第3声)と第4声があります。

「蚊(か)」は第1声、「毛(け)」は第4声、「木(き)」は第2声か第3声で読むことが決まっています。でも多くの関西人は、そのことに気付いていないのです。

このことに気付いた関西人は、きっと中国語の声調が簡単に習得できるようになると思うのですがね~(笑)。

発音指導をしている時に、どうやっても上手く行かない生徒さんがいるのですが、どうも骨格が一人ひとり違うので、同じように説明しても上手く行く人と行かない人がいることに最近気付きました。

とすると、発音が上手くなりたい人は、自分で方法を見つける以外ないのかもしれません。そのためには、まず自分の話す言語(方言も含めて)を分かっていないといけませんね。

お正月、ひまで仕方ない人は、ぜひ日本語(標準語・方言)と中国語の発音のことを色々考えてみてください。きっと楽しいと思いますよ(僕だけかな…苦笑)。

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