第55回 便利な言い方

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外国語をやっていると、辞書等には載っていない面白い単語や表現に出会ったりします。

こういうものは現地に住んでいないと拾えないですね。

でも、辞書には載ってるけどあまり知られていない言葉、しかしとても便利な言葉というのもあります。便利なのであれば使わなきゃ損、損!

というわけで、今日はそんな言葉をいくつかご紹介しますね。知らなかった人はぜひ使ってみてください。簡単で便利ですよ。

来着

lái zhe(=来的 lái de)

これは、あまりテキスト類ではお見かけしません。口語なので文章等には出てこないですが、会話ではよく使うし便利なのでぜひ覚えてくださいね。

これは、見た感じ「来」という動詞に進行形を作る「着」や「〜の」という意味の「的」がくっついたようですが、実はこの2文字で1つの助詞です。文末に用います。意味は、過去のことを回想するニュアンスを表します。過去のことを表すのですが「了」はつきませんので注意してください。

よく使われるのは、疑問詞疑問文の文末です。

「彼は何という名前ですか?」を中国語で言うと

他叫什么?

tā jiào shén me

となりますよね?この文に「来着」をつけると、こうなります。

他叫什么来着?

tā jiào shén me lái zhe
彼は何という名前でしたっけ。

以前知っていたはずなのに思い出せない、というようなときにこの「来着/来的」は大活躍します。簡単に表現のバリエーションが増えるので、ぜひ使ってみてくださいね。

ma
これも文末に着く助詞です。

文末に着く ma と読む助詞といえば、「吗」が有名ですよね。疑問文を作ります。

この「嘛」は疑問文を作る「吗」とは違います。「〜ではないか!」とか「そんなの当然でしょう?」というようなニュアンスを表します。例えば:

他是孩子嘛。

tā shì hái zi ma
彼は子供じゃないか。

当然の事実を相手に提示して認めさせるようなニュアンスですね。この「嘛」という助詞は、辞書にもちゃんと載っていますが、あまりテキストに出てきません。特に、日本の出版社が出しているテキストにはほとんど出てこないような気がします。中国の出版社が出しているテキストには、ちらちら見かけます。とても便利なので、初心者から親しんでいてもいいのに、と思いますが、テキストにはあまり出てこないのです。

ところでこの文、「吗」を使って言っても、ピンインは全く同じですよね?すなわち:

他是孩子吗?

tā shì hái zi ma
彼は子供ですか?

これでは意味が混同されてしまって紛らわしいではないか、と思われるかもしれません。でも大丈夫。実際には ma の発音の高さが違うように思います。

「吗」を使う場合は疑問文ですから、やはりちょっと高く発音し、相手に問いかける感じを出します。

「嘛」を使う場合は、相手に事実を分からせるようなニュアンスを表すので、ちょっと低く押さえつけるような感じです。

声調や軽声って、ガッチリ決まっていて雁字搦めかというと、ロボットの話し方ではないのでやっぱり感情が入りますから、多少揺れることもあります。この文末の軽声などは特に感情の影響を受けやすいですね。しかし揺れすぎてしまうと違う声調になってしまいます。そこが難しいのです。

声調や軽声の練習は、テニス等で言えば素振りの練習のような感じです。素振り練習でラケットの軌道をしっかり体で覚えますよね?体で覚えれば、実戦の時に変化球が来てもフォームが崩れすぎずに的確に返球することができます。丁度それと同じで、しっかり声調の練習をして体で声調の感覚を覚えてしまうと、多少感情をこめても声調が崩れてしまわないのですね。ですから発音練習は体に染み付くまで頑張ってください(笑)。

あれ?最後はテーマが変わって発音の話になってしまいました。失礼しました。

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