第100回 間違い探し 2

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皆さん、こんにちは。伊藤祥雄です。このメルマガもとうとう今回で100回となりました。

最初の方からお付き合いくださっている読者の皆さん、お疲れ様です(笑)。よくも100回も続いたものと思います。それも、いつも楽しみに読んで下さっている読者の皆さんのお陰です。まだ続けていきたいと思っておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします!

さて、本日は、100回目ということで何か特別な企画はないものかと思っていたのですが、特に思い浮かばず(苦笑)、いつものような調子で書き進めたいと思います。

外国語を勉強していると、母語の影響で色々と間違いをしてしまいます。場合によっては母語の影響ではなく、別の外国語の影響を受けている場合もあり、その間違い方を見ていると結構興味深いのです。

今日は、間違い探しをしてみましょう。

1.「有」の文
次の文は、間違いとは言いにくいですが、あまり正しくありません。もっとも自然な言い方はどうなりますか?

チンジャオロースはありますか?
青椒肉丝有吗?

これ、ついついやってしまいがちですね。僕も時々やってしまいます(苦笑)。これでも通じますが、やはり次のように言ったほうが正しいです。

・有青椒肉丝吗?
yŏu qīng jiāo ròu sī ma

そう、「青椒肉丝」は「有」の後に入るのです。

日本語だと「チンジャオロース」が主語になっていますから、ついつい中国語でも「青椒肉丝」を「有」の前に持っていく人が多いのですが、本当は「有」の後に置きます。

まず、中国語の「有」フレーズの主語は、場所だということを覚えましょう。
例:

家里有很多好酒。
jiā li yŏu hěn duō hăo jiŭ
家の中には良いお酒がたくさんある。

この文の主語は「家里」(家の中)です。つまり、「有」の前に立てるものは「モノの存在する場所(もしくはモノを所有する人)」を表す言葉なのです。

「有青椒肉丝吗?」という文の場合、「こちらの店」とか「あなた方」といった主語が省略されているわけです。そう考えれば「青椒肉丝有吗?」という言い方が不自然であるということを実感していただけるのではないでしょうか。

2.時を表す言葉
次の文は間違っています。どこがおかしいでしょうか。

彼は夜8時くらいに戻ってきます。
他回来晚上8点左右。

これは、英語の影響だと思われますが、結構多くの日本人が犯す誤りです。英語が得意な人ほど注意が必要ですね。これも語順がおかしいです。正しくは次の通り:

・他晚上8点左右回来。
tā wăn shang bā diăn zuŏ yòu huí lai

そうです。時を表す言葉は、動詞の前に置くのでしたよね?これは、日本語と似ているので、日本語の語順のままだと思えば難しくないと思うのですが、英語では時を表す言葉が目的語の後に並ぶので、ついつい中国語を話す時も、まず動詞や目的語を言ってしまってから時を表す言葉を並べる、という思考回路を使ってしまうのでしょうね。英語の得意な人は要注意です。気をつけてくださいね。

変な話ですが、他人の間違いを見聞きするのはとても勉強になります。「自分はなんとなく漠然と今まで間違えずに来たけど実はあまりよく理解できていない」というようなことって結構多いと思うのですが、他人がはっきり間違えてくれると、「そうか〜なるほど〜」ということになって、自分の理解も深まるわけです。

自分のためにも、他人のためにも(?)、間違いを恐れずにドンドン勉強していきましょうね!

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