第96回 国の名前

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ちょっと古い話ですが、北京オリンピックの開会式をご覧になりましたか?

選手入場の順番、面白かったですね。各国の国名を中国語の漢字表記で表して、その画数順に従って入場したとか。

中国語を始めてから(始める前でも)、時々気になるのは、中国の学校の名簿ってどんな順番なのかな〜ということです。中国語の辞書は、多くの場合ピンインのアルファベット順で漢字が並んでいますから、学校の名簿もそうなのかなと思うと、そうではなく、やはり漢字の画数順が一般的だそうです。

そういえば、日本のカラオケでも最近は中国の歌が入っていたりしますが、曲を探す曲名リストも、漢字の画数で曲が並んでいますよね?

我々としては、英語の国名表記によるアルファベット順か、せめて中国語の国名表記によるピンインのアルファベット順にしていただいた方が分かりやすいですが、完全に漢字の画数での入場行進、分かりにくいけど新鮮でしたね。世界には色々な習慣があるのだということがわかって、非常にいいと思います。オリンピックの趣旨にもかなっているのでは?

前置きが長くなりましたが(笑)、このオリンピックの開会式のお陰で、国名を中国語ではどう表記しているのかが分かり、面白く思った人も多いことだと思います。ちょっと一緒に見てみましょう。クイズ形式にします。

これな〜んだ。

1 美国 měi guó

2 德国 dé guó

3 法国 fă guó

この辺は基本中の基本ですから、分かる人も多いですよね?

1の「美国」は「アメリカ」です。そんなに美しい国なのかなぁ?(笑)

2の「德国」は「ドイツ」です。ドイツ人って徳が高いのでしょうか(笑)。

3の「法国」は「フランス」です。フランス人は法に厳しい?(笑)

まぁ、おそらく、音が似ているところから当てた字だと思います。同じ音ならいい意味の字を当てたいですものね。この3つはなかなかよい字を当てていますね。日本語なら「米、独、仏」で、字の意味を全然考えていないのが丸分かりですね(笑)。中国語と全く違うので注意してください。

これな〜んだ。

4 印度 yìn dù

5 新西兰 xīn xī lán

6 缅甸 miăn diàn

7 埃及 āi jí

これらは日本語の漢字表記も同じ字を当てるので、分かる人も多いのでは?

4の「印度」は「インド」

5の「新西兰」は「ニュージーランド」

6の「缅甸」は「ミャンマー(ビルマ)」

7の「埃及」は「エジプト」

ニュージーランドは「ニュー」の部分が「新」と意訳されているのが面白いですね。

これな〜んだ。

8 丹麦 dān mài

9 意大利 yì dà lì

10 古巴 gŭ bā

11 俄罗斯 é luó sī

これらは、日本語の漢字表記とはかなり違いますが、音は結構似ているので、分かる人もいるのでは?

8の「丹麦」は「デンマーク」。音、余り似てませんかね?(苦笑)

9の「意大利」は「イタリア」。これは似てますよね。

10の「古巴」は「キューバ」です。似てるといえば似てますよね?

11の「俄罗斯」は「ロシア」です。

ロシアの最初のRの子音は結構激しく巻き舌で発音するようで、その巻き舌の直前部分の息交じりの音が中国語の「e」の音に聞こえたので「俄」という字を当てたのでしょうね。面白いです。

そういえば、井上靖の小説『おろしや国酔夢譚』の「おろしや」は「ロシア」のことですが、これも「お」が頭にくっついていますね。この小説の主人公「大黒屋光太夫」の耳にも「お」が聞こえたのでしょう。

不思議な共通点ですね。

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