第94回 「在」と「有」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニンテンドウDSの中国語学習ソフト、皆さんはやってみましたか?

僕はDS自体持っていないのですが、生徒さんが見せてくれました。このソフト、面白いですね〜。ちょっと欲しくなりました(笑)。

さて、その生徒さんが、このソフトで問題に答えていた時、1つ分からないことに出くわしたとおっしゃいました。それは、「在zài」と「有yŏu」の使い分けです。

なるほど、どちらも「存在」を表す言葉で、「ある/いる」と訳すことが多いですから、混乱しても不思議は無いですね。ただ、入門や初級のテキストで両者が同時に現れることがあまりないためか、今まで生徒さんから「どっちを使ったらいいか分からない」と相談されたことはあまりありませんでした。

「在」も「有」も、それぞれそんなに理解に苦しむ単語ではないですよね?でも、この二つを比較してみると、確かに混乱しそうです。今日はこの二つの単語について、一緒に考えてみましょう。

語順

「在」も「有」も、Aという場所にBというモノ(ヒト)が存在することを表す時に使いますが、語順が違います。

A有B。…AにはBがある。

B在A。…BはAにある。

つまり、「有」の前に主語として立てるものは、Bが存在する場所です(もちろん所有者が主語に立つこともあります)。

それに対して「在」の前に主語として立てるものは、Aという場所に存在するモノ(ヒト)です。「在」の文と「有」の文は、AとBが丁度反対に置かれるわけです。例えば:

・那儿有洗手间。
nàr yŏu xĭ shŏu jiān
あそこにお手洗いがある。

・洗手间在那儿。
xĭ shŏu jiān zài nàr
お手洗いはあそこにある。

言いたいことが違う

何を言いたいか、つまり文の重点がどこにあるかによって、「在」の文か「有」の文かが決まります。
例えば、少し広い範囲を示して、その範囲の中に何かが存在する、と言いたい時は、「有」の文です。

・那儿有洗手间。

この文の場合、「あそこ」という範囲を示して、その中に「お手洗い」が存在することを表します。つまり、重点は「お手洗い」にあるわけですね。それに対して、まず話者の頭に、あるモノが浮かび、それがどこに存在するのかを言う時は「在」です。

・洗手间在那儿。

この文の場合、例えばお手洗いを探している人がいて、その人にお手洗いのある範囲を示してあげているような感じです。つまり、重点は「あそこ」にあるわけですね。

つまり、「有」の文は、面を示してからある一点を示す感じ。「在」の文はある一点を示してから面に広げる感じですね。ちょっとニュアンスが違ってきます。

日本語訳が違う(笑)

「有」の文の場合、主語の文節につく助詞は「が」ですが、「在」の文の場合は「は」です。

・那儿有洗手间。
あそこにお手洗いがある。
(主語の文節は「お手洗いが」)

・洗手间在那儿。
お手洗いはあそこにある。
(主語の文節は「お手洗いは」)

この「日本語訳が違う」というのは、あくまで傾向であり、必ずしもこの通りではないので、ご注意ください。

試験やクイズの対策として考えるのであれば、語順の違いをよく頭に入れておけば、正答を導き出せると思います。

その内慣れてくれば、会話でも自然に正しい言い方を習得できるようになると思いますよ。

中国語翻訳のお問い合わせはインターブックスにどうぞ

それぞれの国の事情を理解したネイティブ翻訳者が翻訳を担当いたします。
台湾語をはじめ北京語、広東語、上海語などの方言や簡体字、繁体字などにも対応しています。
電話番号 03-5212-4652
お問合せはこちら

関連する記事