第88回 1と2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中国語の数字は、日本語と似ている部分もかなり多く、日本人にとっては習得しやすいですね。でもいくつか難しい部分もあり、なかなか一筋縄には行きません。

特に1と2の読み方は迷うことも結構あるのではありませんか?

1は、yíもしくはyìというふうに声調が変化する(変調する)場合もあれば、元々の発音であるyīのまま読む場合もあります。大きく分けると、数量を言う場合は変調し、順番を言う場合は変調しません。例えば:

一个yí ge(1個)一条yì tiáo(1本)一本yì běn(1冊)など
一楼yī lóu(1階)第一次dì yī cì(第1回目)など

「一个」「一条」「一本」は、数量を表していますから、「一」は変調を起こしています。それに比べて「一楼」と「第一次」は、順番を表していますので、「一」はそのまま第1声で読みます。

英語の得意な人なら、英語で言う場合oneと言うかfirstと言うか考えてみると分かりやすいかもしれません。oneなら数量なので変調し、firstなら序数(順番を表す)なので変調しないわけです。

一方、2は、「二èr」と読む場合と「两liăng」と読む場合がありますね。この読み分けも、1の場合と同じように分けることができます。つまり:

两个liăng ge(2個)两条liăng tiáo(2本)两本liăng běn(2冊)等

二楼èr lóu(2階)第二次dì èr cì(第2回目)等

お分かりでしょうか。つまり、数量を言う場合は「两」、順番を言う場合は「二」を使うようです。

さて、以上のことはたいていのテキスト等にも書いてあるわけですが、いつも数量か順番かで使い分けられているわけではありません。どっちを使うのか迷う場合も結構ありますね。例えば、次の数字はどう読むでしょうか。

1111
一千一百一十一

「一」が4回出てきますね。理由は僕もよく分かりませんが、最初の2回の「一」は変調し、残りの2回の「一」は変調しません。つまり:

yì qiān yì băi yī shi yī

では、2222ではどうでしょうか。百の位の「2」は「二」という人も「两」という人もいるのですが、百の位で「两」を採用するとこんな風になりますね。

两千两百二十二
liăng qiān liăng băi èr shi èr

こう考えると、丁度「1」の場合と同じように対応しています。つまり、千の位と百の位では「yì(変調する)」と「两」、十の位と一の位では「yī(変調しない)」と「二」というふうになっています。なんだか面白いですね。「1」と「2」の読み方は、同じように対応しているように見えます。

もう1つ例を出しましょう。量詞(数量詞)がついた場合。

一个yí ge(変調する)
两个liăng ge(「両」を使っている)

三十一个sān shi yī ge(変調しない)
三十二个sān shi èr ge(「二」を使っている)

つまり、変調する「一」と対応するのは「两」で、変調しない「一」と対応するのは「二」なのですね。

ですから、例えば「ここの1は変調させなければならないのかな?」と迷った場合は、「2」に置き換えてみて、「二èr」とするか「两liăng」とするかを考えれば、変調させるのかさせないのかが分かるわけです。

ところが、物事には必ず(?)例外があります。この1と2の読み方についても、少なくとも1つ例外があります。

「1時」と「2時」は中国語で何と言いますか?

「1時」は:
一点yī diăn(⇒変調していない)

「2時」は:
两点liăng diăn(⇒「二」ではなく「两」を使っている)

時間は数量ではないと僕は思うので、1時を「一点yī diăn」とするのはよく分かります。しかし、そういう考えで行くならば、2時は当然「二点èr diăn」とするべきですよね?ところが、実際には2時は「二点」ではなく「两点liăng diăn」と言うのです。

やはり、言葉というのは一筋縄ではいきませんね。面倒でもありますが、なんだか不思議で面白いです。

中国語翻訳のお問い合わせはインターブックスにどうぞ

それぞれの国の事情を理解したネイティブ翻訳者が翻訳を担当いたします。
台湾語をはじめ北京語、広東語、上海語などの方言や簡体字、繁体字などにも対応しています。
電話番号 03-5212-4652
お問合せはこちら

関連する記事