第87回 グチャ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日配信したメルマガで、「这zhè」をzhèiと読むことがあるのは「这zhè」と「一yī」がグチャっと合わさって1音節になったから、ということを書きました。ちょっと復習しましょうか。

这是樱花吗?
zhè shì yīng huā ma
これは桜の花ですか?

このような場合、「这」はzhèと読みます。これがこの字の本来の発音です。

ところが、次のような場合はzhèiと読む人が多いようです。

这个人真聪明。
zhèi ge rén zhēn cōng ming
この人は本当に賢い。

「这个」は、「这一个」の「一」が省略されていると考えるわけですが、音声の方は省略されているのではなく「zhe」と「yi」がグチャっと1つに組み合わさって「zhei」となっているわけです。同様に「那nà」もnèiと読まれますね。
(必ず組み合わさって発音されるわけではありません。「这个」を「zhè ge」と読む人もいます。)

同じように、2つの音節がグチャっと1つにまとまっているものが他にもあるので、ちょっと見てみたいと思います。

「怪」

「怪」は色々な意味がありますが、口語で「とても」というような意味があります。例えば:

・这老虎怪聪明的。
zhè lăo hŭ guài cōng ming de
この虎、すごく賢いね。

この「怪」という字は「怪しい」とか「不思議だ」というような意味なのに、なぜ「とても」というような意味が出てくるのでしょうか。考えてもよく分かりませんよね?「怪しく思えるほど賢い」と、無理矢理解釈することはできなくもないですが、ちょっと不自然かと思います。

実は、これは、「格外gé wài」が組み合わさったものではないか、という考え方があるそうです。「格外」はこんなふうに使います。

・他格外聪明。
tā gé wài cōng ming
彼はことのほか賢い。

ge + wai ⇒ guai

なるほど、ありそうですよね(笑)。

この字、不思議な字ですね。「béng」と読みます。こう読む漢字は「甭」1つしかありません

これはかなり口語(しかも、おそらく北京方言)なので、普通のテキストにはあまり出てこないですよね?個人的には、珍しい音なので大好きなのですが(笑)。

字を見れば意味は分かりますね。何といっても「不」と「用」が上下に並んでいる字なのですから。

そう。正に、「不用bú yòng」の意味なのです。例えば:

・甭客气!
béng kè qi
遠慮することはないよ!

これは、もちろん、こう言っても同じ意味ですね。

不用客气!
bú yòng kè qi

音を見てみると、
bu + yong ⇒ beng

う〜む。ちょっと違うと思われるかもしれませんが、まぁ似てますよねぇ(笑)。

「〜するな」という意味の「别bié」です。皆さんもきっとご存知と思います。例えば:

・别开玩笑!
bié kāi wán xiào
冗談言うな!

しかし、「别」という字が「〜するな」という意味だなんて、ちょっと不思議ですよねぇ?

これは、「不要bú yào」が1つに組み合わさった音だと伊藤は思っています。実際、この「别」は「不要」に置き換えることが可能です。

bu + yao ⇒ bie

「プーヤオ」が「ピエ」になるなんて、これが一番、無理がありますかねぇ(笑)。
でも、「ではないか」が「じゃん」に変わる日本語と比べると、まだマシでしょう?

中国語翻訳のお問い合わせはインターブックスにどうぞ

それぞれの国の事情を理解したネイティブ翻訳者が翻訳を担当いたします。
台湾語をはじめ北京語、広東語、上海語などの方言や簡体字、繁体字などにも対応しています。
電話番号 03-5212-4652
お問合せはこちら

関連する記事