第66回 病気

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1年位前から肩甲骨の辺りに少し大きめのしこりができました。痛くも痒くもないので放置していたのですが、先月から急に存在感を増したので皮膚科を受診し、今通院中です。

また先日は、友達からぼんたん飴をもらって食べていると、虫歯治療したところの被せ物(金属)がパカっと外れてしまい、歯医者通いが始まってしまいました。

なんだか医者に縁のある昨今です。

そんなわけで今日は、病気や医療に関する言葉などを一緒に勉強してみましょう。

次の言葉は何を意味するでしょうか。

  1. 牙科yá kē
  2. 病灶bìng zào
  3. 超声波chāo shēng bō
  4. 支气管zhī qì guăn
  5. 屏气bĭng qì

1.の「牙科yá kē」というと何科の医者か分かりますか?

そう。歯医者ですね!中国語では「歯」のことは「牙yá」もしくは「牙齿yá chĭ」と言います。ですから歯医者は「牙科yá kē」となるのです。日本語で「牙(キバ)」と言えば普通は動物の歯、しかも、動物の歯の中でも極めて鋭い数本のみを指す気がしますが、中国語では人間の歯も「キバ」なのですね。

2.の「病灶bìng zào」とは何のことでしょうか。

「灶zào」は「かまど」の意味です。つまり「病気のかまど」…そこで病が燃え盛っているようなイメージでしょうか。

実は、「病巣」のことをこう言います。何となくイメージできるのが漢字のいいところですね!

3.の「超声波chāo shēng bō」はきっとすぐ分かると思います。

そう、「超音波」です!日本語で「声」というと普通人間や動物の口から発する音のことですが、中国語では「音」という意味合いが強いみたいですね。日本でも昔は「祇園精舎の鐘の声」と言っていたように、「声」に「音」の意味があったようですが、変わってしまったのでしょうね。

4.の「支气管zhī qì guăn」も簡単ですね〜。

そう、「気管支」のことです。「支」の位置が日本語と中国語で違うのが面白いです。なぜでしょう。不思議です。「支」は「枝」というような意味なので、日本語は「気管の枝」というような意識でしょうか。中国語は「枝状になっている気管部分」という意識でしょうか。同じものでも違う意識で見ているというのは興味深いです。

5.の「屏气bĭng qì」は分かりますか?これは分かりにくいと思うので、用例を見てみましょう。

以下のセリフは、医師が患者に対して言う言葉と思ってください。

吸气!屏气!呼气!
xī qì ! bĭng qì ! hū qì !

「吸气!」は「息を吸って〜!」ですね。「呼气!」は日本語でも「呼気(体外に吐き出す空気)」という言葉があるのでお分かりの通り「息を吐いて〜!」です。中国語では「吸气」も「呼气」も動詞句です。

さて問題の「屏气!」ですが、文脈から考えるとどうでしょうか。。。

そう。「息を止めて〜!」です。

「屏」という字は、日本語でも「屏風(びょうぶ)」という言葉があるのでなんとなく分かると思うのですが、「せき止める」というような意味です。つまり「屏气」とは、「息の流れをせき止める」というような意味なのですね。

以上のように、日本語と中国語で少し違う(全く違う)ものはまだいいのですが、全く同じ姿をしている単語は要注意ですね。

たとえば、医師たちの研究会に通訳として出席した時のこと、日本人医師が「患者」というのをそのまま「患者huàn zhě」と訳していたのですが、どうも中国人医師の発言を聞いていると「患者huàn zhě」という単語は出てこないのです。代わりに「病人bìng rén」と言っているようでした。

日本語ではこのような状況では、医師は普通「患者」と言うでしょうが「病人」とはあまり言わないように思います。丁度逆ですねぇ。

こういうことは、あまり辞書等には書かれていないので、実践で習得するしかないようです。
皆さんも何か発見があれば教えてください。

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