第51回 語順

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中国語と日本語はとっても似ているのですが、やっぱり違う部分もたくさんありますね。そのため、日本人の間違いやすいところが結構あります。お互い気をつけたいですね〜。

というわけで、今日は間違い探しをしましょう。

即使他不解雇我,也我辞职。

jí shĭ tā bù jiě gù wŏ, yě wŏ cí zhí.
たとえ彼が私を解雇しなくても、私は仕事をやめる。

さあ、どこがおかしいでしょうか。以前も書きましたが、最初何かがおかしいと感じても10回くらい唱えると正しいような気がしてくるものです。あまり考えすぎずに直感を信じる方がいいかもしれません(笑)。

正解は、「也」の位置がおかしいです。「也」と「我」を入れ替えなければなりませんね。正しくは「即使他不解雇我,我也辞职。」です。

この文は「即使〜,也…」という構文を使っています。「たとえ〜としても…」という意味です。それをちゃんと覚えていても、少し落とし穴があるのですね。

もし主語を明示しないでいいような場合であれば、あまり問題になりません。例えば:

即使这样,也不是我做的。

jí shĭ zhèi yàng, yě bú shì wŏ zuò de
たとえそうであっても、私がやったことではない。

これは、最近の日本映画の題名です。そう。「それでもボクはやってない」ですね。

これだとそれほど問題にならないのではないですか?しかし、後半の文に主語を入れなければならない場合は、「也」よりも前に主語が入るのです。

副詞はこの位置に入らないといけないのですね。つまり、主語と述語の間です。

例えば、次の文は二つ意味があります。

我也是日本人。

wŏ yě shì rì běn rén

1つは「私も日本人です。」ですね。これは余り問題にならないでしょう。もう1つの意味とは「私は日本人でもあります」です。例えば二重国籍の人などの場合であれば、こういう発言もありえますよね?

日本語の「も」は強調したい部分のあとにくっつけるのですが、中国語の「也」は副詞なので、述語の前にしか置く場所がないのです。だから、この場合「也」は「是」の前に置くしかないのですね。「日本人でもある」ということを言いたいからと言って「我是也日本人。」とは言えませんし、「我是日本人也。」とも言えないのです。(これはこれで、古文っぽくていいんですけどね。但し意味は違います。笑)

そうすると、結果的に「私も日本人です」と「私は日本人でもあります」の両方の表現が、中国語では同じ表現になってしまうのです。

さて、中国語での副詞の入る位置がお分かりになった今では、次の文の間違いはあっという間に分かりますよね?

他一来,就我走。

tā yì lái, jiù wŏ zŏu
彼が来たら私はすぐ行く。

「一〜,就…」の構文ですね。「〜するとすぐに…」という意味です。この「就」も副詞なので、やはり副詞の位置がおかしいわけです。正しくは「他一来,我就走。」です。

副詞の位置は、日本人にとって時としてなんとなく違和感を感じるものなので、慣れが必要です。慣れるためには、まず「こういう位置なんだ」と認識しなければなりません。漫然と、なんとなくこの辺、というような認識ではなかなか改まりませんので、よく認識して、早く慣れましょうね。

かく言う伊藤も、間違えなくなったのは最近ですが(笑)。

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