第33回 補語なのに~♪

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中国語には、色んな補語がありますね。重要な補語としては、結果補語、方向補語、程度補語、可能補語というのがありました。では、この文に使われている補語は何補語でしょう。

请各位坐下。
qĭng gè wèi zuò xià
みなさんお座りください。

吃完了吗?
chī wán le ma
食べ終わりましたか?

睡得很好。
shuì de hěn hăo
よく眠れました。

吃不了。
chī bu liăo
食べ切れません。

上から、方向補語、結果補語、程度補語、可能補語、です。当たりましたか?笑。(程度補語は、様態補語という名前で習った方もいらっしゃると思います。)

さて、4種類もある中国語の補語ですが、大雑把なO型の伊藤はできるだけ物事を単純にしたいと思うのです。そこで、ちょっと考えると、4種類を2種類にまとめられるような気がしました。

つまり、方向補語と結果補語、同じことのように思うのです。「坐下」というのは「座った結果、下に行く」わけで、方向補語とは結果補語の一種だということができそうです。

また、可能補語は、結果補語と方向補語から作るのでしたよね?動詞と結果補語または方向補語の間に「得/不」を入れると可能補語が出来上がります。ですから、可能補語も結果補語や方向補語と同列のものと考えてよさそうです。

それに、結果補語・方向補語・可能補語は、動詞との結びつきがかなり強く、「動詞+補語」の形で1つの単語という印象があります。

しかし、程度補語だけはちょっと違いますよね〜。同じように「補語」として語るには、ちょっと違いすぎる気がします。たとえば、補語部分が一文として独立できるようなフレーズとなっているものもあります。

我笑得肚子都疼了。
wŏ xiào de dù zi dōu téng le
僕は笑っておなかが痛くなった。(おなかが痛くなるほど笑った)

この文の補語部分は「肚子都疼了」ですが、この部分だけ取り出しても一文として成り立ちます(「おなかも痛い」)。

ということは、動詞と補語部分がガッチリ結びついて一語のようになるということが程度補語の場合ありえない、ということになりますね。この点が、他の三つの補語と違う点の一つです。

更に、程度補語の文を疑問文にしてそれに否定で答えるときはどうなるか、ちょっと見てみましょう。

  1. 你昨晚睡得好吗?
    nĭ zuó wăn shuì de hăo ma ?
    昨晩はよく寝ましたか?
  2. 睡得不好。
    shuì de bù hăo
    よく寝られませんでした。

普通、疑問文に対する答えは、その質問文に使われている動詞や形容詞をそのまま使って肯定/否定をするものですが、この例の場合否定されているのは「好」、つまり、補語です。

おかしいですよね。補語の部分を使って答えるということは、その補語がとても重要だということです。つまり、補語とは「補う語」であるはずなのに、程度補語は補うどころかその前の動詞よりも重要な意味を持っているのです。これでも「補語」?(笑)

話者の意識としては、むしろこの補語の部分の方が述語のような気がしているのではないでしょうか。

まとめ(笑)。

結果補語/方向補語/可能補語と、程度補語との違いは:

  • その前の動詞との結びつきが、前者は強く後者は弱い。
  • 程度補語を使っている文は、実は程度補語のほうが主役!

だから何?と聞かれたら困ります。中国語トリビアってことでお許しください(笑)。

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